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海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン [映画]

見てきました。
http://www.gokai-gavan.jp/
大葉健二さんがアクションも存在感も含めてご健在な姿を拝めて満足です。
というか、タイトルの通り、この映画はゴーカイジャーの外伝的な話なので、
主役はあくまでゴーカイジャーの面々。大葉さん、というかギャバンはゲスト。
TVシリーズの方をあまり見てないため、そちらの情報が不足してたので、
そちら絡みのことはそちらに詳しい方に任せるとして、ギャバン世代目線では
大葉さん=一条寺烈の、そしてギャバンのアクションへのノスタルジーは感涙モノ。
それだけでお腹いっぱいです。蒸着→レーザーゼットビーム→レーザーブレード→
ギャバンダイナミック!明日への活力をいただきました。そして、ギャバン本編が
父探しの物語でもあったので、ギャバンが父的な立場になったストーリーも
なんかこうグッとくるものがありました。
ま、とはいえ先ほども書いた通り、ゴーカイジャー・TVシリーズの番外編なので、
ゴーカイジャーのファンのためのプログラムです。映画的に何かを語りたくなるような
要素は見当たりませんでした。映画に対する自分の見識の浅さにも起因しますが、
「予習」のために何度か見た最近のエピソードと大きく変わるものはありませんでした。
逆に言えば、TVを見ている方たちは安心して見れるでしょう。とはいえ、1時間と
少しの尺(TVの3話分程度でしょうか)を飽きさせず見続けられる構造は、非常に
よく出来ていると思います。過去、平成ゴジラなどで途中子供たちが飽きだして
騒ぎ始めるのに遭遇した経験もありますが、本作ではそのようなこともありませんでした。
子供が見に来ることを想定して興味が削がれないような構成は東映のヒーローモノを
製作し続けた経験値の賜物といえるでしょう。ゴーカイジャー自体に対する多少の
予備知識があれば、お子さんを連れてくるギャバン世代のお父さんたちにも
十分にアピールできる作品に仕上がってると思います。

★★★☆☆(一定の予備知識と特定の興味を必要としているので、こんなもんかと。)

本作とは直接関係ない話ですが、初代ライダーの藤岡弘、さん、ゴレンジャーで
アカレンジャーを演じた誠直也さん、そしてギャバンの大葉さん、と、
歴史のあるシリーズの初代の主役のみなさんは全て「大人声」。
例外はウルトラマンの黒部進さんくらいでしょうか。今は、いわゆる「お母さん層」の
受けを狙って(だと思います)今風のイケメンの若者らしい若者を配することが
ほとんどですが、子供的には「お兄さん」よりも「お兄さんとおじさんの間」くらい
(大学生ではなく若い社会人=あこがれの対象としての「大人」)の方が、
そのシリーズが長く愛されるようになる気がする、というのが私の持論です。

キック・アス [映画]

http://www.kick-ass.jp

やっと見れた本作。この連休でHDDレコーダーの中身をほぼ空に出来たので、
DVDまで手が伸びた。ほんとは「ロサンゼルス決戦」を見るつもりだったが、
間違ってamazonの納品先を実家にしてしまったため手元にないことに
今さら気づき、これにした次第。

痛快パロディアクションムービーってところか。公開当時から見るとハイになると
評判だったが噂に違わぬ面白さだった。まぁ、一種のアメリカ青春モノに
分類できるのかもしれないが、細かい事言わずに痛快ドンパチを楽しめばいいんだと思う。

いわゆるアメコミヒーローものとも違うし、シュワちゃんやスタローンみたいな
マッチョものとも、ジャッキーやジェット・リーみたいなテクニカルアクションとも違う。
アメリカ映画の底力を見せつけられた気がした。
なんつーか、やれば出来るじゃんってこと。

映画の中で言うところの「スーパーヒーロー」、要約すれば「変装自警団」が文化として
根付いているアメリカならではの話だと思う。日本では宇宙人(もしくは一心同体となった
対怪獣・宇宙人の自衛軍隊員)とか改造人間とか人造人間とかロボットとか、とにかく
石ノ森章太郎先生の影響で異種による異種とのイデオロギーの闘い(これは佐々木守や
金城哲夫、上原正三、市川森一などにも通底する)が根付いているので、こういう発想は
生まれない。どちらかといえば、それに憧れた結果は、刑事や警官、消防士、そして
宇宙飛行士など現実の職業を目指す動機にしかなりえない。日本ではせいぜい
拍子木を打ちながら夜回りをするくらいだろう。でも、それじゃドラマにならない。

まぁ、そんなことはどうでもいい。ただただ純粋に楽しめばいい映画だと思う。
そして「モールス」でも書いたが、クロエちゃんはキュートだ。

★★★★☆
(映画の歴史においてエポックとなりうる作品だと思うが、流れを無視して単体で見れば
 フツーにおもしろいフツーの映画。ただ、おすすめ度はもっと高得点でいいかも。
 みんな見とけっ! フツーである星3つにクロエちゃんで+1つ星。)

追記
書き忘れたが、クロエちゃん演じる「ヒット・ガール」、自らも敵も銃で武装するゆえに
コスチュームの下には防弾チョキを着用してる。でも、クロエちゃんは敵の頭を
的確に射抜き確実に絶命させている。野暮なツッコミであるのは承知しているが、
なぜヒーロー側はヘルメットを被らないんだろうか。バットマンくらいかな。

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バベル [映画]

2006年のアカデミー賞で菊地凛子が助演女優賞にノミネートされ話題になった
あのバベルです。つい先日、深夜枠で地上波放送されたのを録画して見ました。
正月連休の最後に見るべき映画ではありませんでした。

当時はそのノミネートの話題で持ちきりで、作品自体に言及するメディアを
あまり見なかったので、どんな評価だったのよく覚えてません。
もしかすると、メディアが言及を避けたのかもしれません。
驚くほど「作者の悪意」しか感じない映画でした。

wikiによれば、聾者コミュニティに対する描き方が悪いと、聴覚障害の方や団体から
抗議を受けたようです。さもありなん、という印象です。

伊集院光・深夜の馬鹿力というTBSラジオの深夜番組に「イタゴラスイッチ」という
「連鎖する災難」をネタにして笑おう、というコーナーがあるのですが、
もちろんこれらに投稿され紹介される話は「笑える範囲」で収まっています。
おそらく(多少の言葉のチョイスを含めた脚色はあっても)実際の出来事です。

が、本作はおそらく完全にフィクションであり、作者の頭の中で作られた話です。
でも、そこに救いはありません。ハッピーエンドそのものについて、自分はさほど
こだわりもなく、バッドエンドでもいいものはいいと過去の作品紹介文でも言ってきたと
思います。「ミスト」というひとでなし映画がありますが、自分は現時点での生涯No.1の
作品だと公言してはばかりません。が、この作品は恣意的な悪意しか感じませんでした。

何を言いたいのかも分かりませんでした。世界の現実を見ろってことなのかも
しれませんが、そうだとすれば他に描き様もあったろうと思います。
とにかく登場人物を全て不幸にしようとするベクトルしか感じられず、
それが作劇としていい方向に行っていれば、それそれでよしと判断しますが、
少なくとも自分には後味が悪いというより、終始一貫、そういうものは感じませんでした。

役者陣は菊地凛子をはじめとしてみんな頑張ってます。監督の意向を
演じきっているものと思います。が、そもそも「で、何?」としか思えない作品なので
『「で、何?」感を演じきる』ことをどう評価すればいいか戸惑わずにいられません。

少し追記。
テクニカルな話を。複数のエピソードが話の展開と共に1つにつながっていく、という手法は
幾つかの作品で見られ、この作品でも用いられていますが、「話がつながっている」という
だけのことで、成功したとは思えませんでした。「めぐり合う時間たち」という名作があります。あまりこの手のに触手は伸ばさない自分ですが、たまたま劇場で見て、そのラストで
見事につながったあのカタルシスには遠く及んでいませんでいた。
つながったことにそれぞれの登場人物にとってどんな意味があったのか、
まったくもって分かりませんでした。

★★☆☆☆(意味(主旨)不明で悪意しか感じない作品。作品として評価ポイントがない。
が、役者陣、特に菊地凛子のがんばりに免じて星ひとつ乗せました。)

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お礼 [徒然雑記]

気がついたらアクセス数累計が100,000回を超えていました。
愚にもつかない話を拙い文章で綴る退屈なブログを読むことに
時間を費やしていただいたみなさんにお礼を申し上げ、
感謝と共に新年のご挨拶に代えさせていただきたく存じます。
読者のみなさん、一度でも覗いていただいたみなさんの、
本年のご多幸をお祈りいたします。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル [映画]

http://www.mi-gp.jp/

今年もよろしくお願いします。

昨年12/30に見に行って半分ほど寝てしまい気が付けばスタッフロールという醜態を演じ、
くやしかったので、本日、元日にもかかわらず行って来ました。
尿意と震度4の振動と闘いながら今回はなんとか最後まで見ることが出来ました。

ここまでこだわるのは、まぁ言わばヲタク気質のなせる技で、
前3作まで全て劇場で見てるもんだから、今回だって見ないわけにいかないだろう
というコンプリートに対する欲求に負けたからです。

んで、内容ですが、結論から言ってしまえば、まだ見てない皆さんは
そうまでして見なくてもいい作品だと思います。絵的な豪華さは
ハリウッド大作らしい素晴らしいものだし、トムさんはもうすぐ50だってのに
すごいアクションです。舞台もブダペスト→モスクワ→ドバイ→インドと
世界中を駆け巡るスケール感もハリウッド作品ならではかと思います。

でも、正直、それだけです。それで十分という人、トムさんファンの人、
自分のようにシリーズを全て見てる人(以前のキャストも出てきていて、
おぉ、ってなるところもあります)には、どうぞと言っていいですが、
まぁ、この時期ですから他にも作品がいろいろありますので、
その程度のニーズであれば別に他の作品でもいいかと思います。

1作目のアクションとサスペンスの相乗効果によるドキドキ感みたいなものは
ほぼありません。シリーズではまだ1作目を超える作品は今作も含めて
まだないと自分は思っています。007的な歴史と言うか、「新作公開だから
とりあえず行ってみよう」という風物詩的なレベルにもまだ達してないので、
自分のような好事家か、一見さんが楽しむものかと思います。

2作目はトムさんのプロモーションフィルムだったし、3作目は少し盛り返した
気がしましたが、1作目ほどの痛快感はありませんでした。

今作について話しましょう。
まず、敵が冒頭で明らかになります。だから、誰が敵?という1作目の
観客を巻き込んだ疑心暗鬼による「興味の継続」(copyright by 宇多丸さん)は
ありません。よって、「その敵を追い詰めること」・「敵の目的を阻止すること」
のみで話は展開しますので、凡百のアクション映画と大差がありません。
シリーズを見続けている人には「なんでイーサン(トムさんの役名です)は
こんな状況に? 前作のあの人は?」みたいなことはありますが、これは
話の展開上、おまけ程度の意味しかありません。若干、新たな登場人物の
アクセントにはなってますが、それをもって話に深みや広がりが出ている訳では
ありません(それを狙ったフシもありますが、十分に機能したとは思えません)。
そして前記の通り舞台が次々と変わっていくことに自然さや流麗な流れは
感じられず、かえってそのせいで話にぶつ切り感を感じてしまいます。
約130分の映画ですから、30分もののドラマ×2~3話としてもよかったような
感じです。オムニバスでもないのに映画としてそれはどうなの、と思います。
そしてトムさん演じるスパイ イーサン・ハントのスーパーマンぶり&あまりの
幸運さには、エンターテイメントとはいえ、ちょっと引きます。

まぁ、前記の通り、絵的な派手さは一級品なので、そこまで悪し様に
まくし立てなくても、とは自分でも思いますが「M:I」を名乗る以上は
このくらいのクオリティを、と、自分の中でのハードルが上がってしまっている
ことがそう感じてしまう理由だと自覚しています。よって(まぁ、いつも
そうなんですが)いつもより多めに私的偏見の入った感想でした。

★★☆☆☆
(私的偏見に満ちた星の数です。フツーに見るならもうひとつあげていいかも。)


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猿の惑星: 創世記(ジェネシス) [映画]

http://www.saruwaku.jp/

というわけで、結局我慢できずに見に行ってしまいました。

今回の観劇は非常に状況が特殊で、素直にコメントし辛いです。
というのも、当初は本作を見に行くつもりが全くなかったため、
事前にTBSラジオの人気番組「ライムスター・宇多丸のウィークエンド・シャッフル」
http://www.tbsradio.jp/utamaru/index.html
の、これまた人気の映画評論コーナー「ザ・シネマ・ハスラー」
http://www.tbsradio.jp/utamaru/cinema/
で本作を評論された回を既に聞いてしまってたんです。
http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20111022_hustler.mp3

さすがに見に行く直前に聞き直すようなことは避けましたが、
ディテールはともかくとして評論の大筋はもちろん頭に入っちゃってます。
よって、まっさらな状況での観劇ではないんです。
しかも宇多丸師匠の言ってることがいちいち的確で返す言葉もない感じです。

なもんで、一応いつもの通りコメントは書きますが、
自分の駄文なんかより↑をぜひお聞きください。

ということで、始めます。

いやぁ~面白かった。期待を裏切る面白さでした。

前提として、猿の惑星は、旧シリーズ5作もティム・バートン版も見ています。
よって、それを踏まえて(特に旧シリーズ)見ざるを得ない立場です。
で、旧シリーズの「輪廻」構造は自分にとっての「猿の惑星」の根幹です。
本作の予告編を見た段階で、その「輪廻」構造を完全に断ち切ってしまっている
話の作りになっていることが明白でした。なので、見たくない、というより
「見ちゃダメだ」と拒んでいたわけです。リメイクなりリブートなりで、
自分の好きな作品を、もしくはその根幹の部分を否定されてしまうと、
気分よくないものだと思うのが人情というモノ。分かってもらえるでしょうか。

例えば、仮面ライダーシリーズは今も継続していて、かつ人気ですが。
近作の中にはこれに当てはまる作品もありました。
・望まずに人間ではない存在にされてしまった主人公の悲劇性
・そもそも主人公の得た力が敵によるものであり、
 いわば日々の闘いが同族殺しである悲劇性
・等身大ヒーローであることによる、自分の近所でそんな事件が
 起きているかもしれないというリアリティを伴った恐怖
 (対 ウルトラマンシリーズ等の巨大ヒーロー作品群 比)
・主人公を含むライダーは「正義の味方」であること
ライダーについては、このあたりかと。

ところが、自分の中で今、平成シリーズ2作目「アギト」が再評価している。
さすがに見直すまでは至っていないが、記憶をベースに「今考えてみると
G3って存在は面白いなぁ」と思っています。完全に人間側の技術で作られた
ものであり、警察組織の装備として登場するリアリティ(搬送・装着・出動など
パトレイバー的であり、後に系列機として登場するG4は自衛隊の兵器であり
ここに至ってはガンダム的でもある)があることなど、もっとうまく使えば
もっと「いいモノ」に仕上がったのでは、という思い。

事程左様に、オリジナル原理主義に陥らないほうが、世の中もっと
楽しめるんじゃないのか、と思える大人になりました。

閑話休題。本作も「猿の惑星」というタイトルに惑わされず、単体の作品として
観ると非常に優れたエンターテイメントだった。ついこの前に観た「ミッション:
8ミニッツ」では得ることの出来なかったカタルシスを大いに感じることが
できた。宇多丸師匠風に言えば「シーザー、フゥ~~っ!」である。

カタルシスがあるということは、そこに至るまでの抑圧系の感情移入が
発生しているわけなんだが、その対象が本作ではそれが(当然だが)猿である。
CG技術、ことにモーション&エモーションキャプチャー技術、ここに極まれり
の感あり、である。だって猿は喋れないから表情だけで観客は感情を
読み取らなくちゃいけないでしょ。それが作業ではなく自然に読み取れる、
ということは、演出術もあるけどやはりCGがすごいということ。

もちろん、CGによるアクションとしての痛快感も十分に楽しめるのだが、
猿の表情は、アバターの「ナヴィ」を超えて素晴らしいモノに仕上がってた。
もう、それだけでも一見の価値あり、と言い切ってしまいましょう。

ただし、である。やはり「猿の惑星」をタイトルに冠してしまったため、
旧シリーズを踏まえざるを得ない自分近辺の世代以上の皆さんには、
「輪回」の断ち切りという部分がどうしても引っかかってしまう。
「猿の惑星」を踏まえていることを公言しつつ別のタイトルにすれば
もっと素直に楽しめたのに、という残念な思いである。近作のライダーが
「メタルヒーローシリーズを名乗ればいいのに…」と思ってしまう感覚に
近い感じであろうか。

それさえなければ、単発エンターテイメントとして十分に楽しめる
お勧め作品です。まだ公開中なので、どうぞ劇場に足を運んでください。

ということで星は、タイトル問題分だけマイナスの★★★★☆です。

ミッション:8ミニッツ [映画]

http://disney-studio.jp/movies/mission8/

現在公開中の映画の中で、猿の惑星とともに気になってた作品。
最近、映画評論家の町山智浩さんの評論がお気に入りで、
その町山さんがパンフに寄稿されてることをツイッターで知り、
こりゃDVD待ってる場合じゃないと急遽近くのシネコンへ。

あらすじは、↑で確認してください。
ネタバレせずに表現するのは自分にはムリです(汗)
話の進み方というか構造がややこしいですが、
決して小難しい映画ではありません。ヒューマンドラマとしても
非常に全うな作品です。

星は★★★☆☆

以下、ネタバレです。見る予定のある方は、ここまで。





~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~




主人公が列車の中で目覚めるところから話が始まる。
どうやら他人に「憑依」してるらしい。
混乱の中、突然列車が爆発する。
再び目覚める主人公。今度は見たこともないカプセルの中。
モニターには研究所のような施設を背景に女性士官が
映しだされ、呼びかけられる。説明によれば、
シカゴ行きの列車に爆弾テロに遭い、犯人は第二の爆破を
予告し、シカゴの数百万の市民が危機にさらされているという。
主人公は、列車爆破の被害者たちの記憶から創りだされた
バーチャル世界で被害者の一人に憑依し、その列車に乗車
していたはずの犯人を見つけるミッションを行うように命令される。
ただし、死者の記憶から拾い出せる記憶は8分間のみ。
死ぬまでの8分間を何度も体験することとで情報を収集し
怪しい人物を一人づつ確認していく。そしてついに・・・

そんな感じの話です。

この映画、過去のいわゆる「ジャンルモノ」の作品群のオマージュが
散りばめられている。まずは「列車モノ」。ただし列車の屋根の上で
追いかけっこするようなアクションではなく、車内での犯人探しの
サスペンス系。ただ、あくまでフォーマットとしてであり、さほど
サスペンス感は感じない。
もう一つは「憑依モノ」または「サイコダイブモノ」。
マトリックスの世界観を逆にしたような感じかな。
というか、2・3の方の視点といえばいいのかな。
これも、夢枕獏先生のサイコダイバー・シリーズや、
筒井康隆先生原作で今敏監督の(長編の)遺作でもある
パプリカなど、過去作品例は枚挙に暇なく、目新しさは感じない。
そして、「バーチャル世界モノ」というか「時間ループモノ」。
時をかける少女あたりが代表的だろうか。

ちなみに、本作のCMを見た人も多いと思うが、キャッチコピーは
「警告:このラストは、映画通ほどダマされる。」というもの。
上記の通り、自分の知っている映画の知識では、挙げることができる
作品群がほとんど日本の映画。これらを英国人監督 ダンカン・ジョーンズ
(あのデヴィッド・ボウイの息子さんだそうな)や、脚本を担当した
米国人のベン・リプリーが知っているはずもなく、例えば列車で言えば
「オリエント急行殺人事件」とかだろうし、その他、オマージュの対象と
されたであろう作品群は、パンフに列記されているので、そちらをどうぞ。

つまり、「映画通」とはそういうことである。自分には、この映画を
骨までしゃぶりつくすまでの知識量・情報量が圧倒的に不足してました。

そんな背景を抜きに、本作を単体で楽しもうとすると、ポイントは
「8分間」を繰り返すことで進んでいく物語の構造。最初は、訳も
分からずに強制的に憑依させられる主人公も少しずつ情報を得て
徐々に「要領が良くなっていく」ということが最大の特徴だろう。
(自覚を持った時間の繰り返しは「ビューティフルドリーマー」を
 彷彿とさせるが、これも邦画だ・・・orz)
犯人探しもそうだが、「これから」列車が爆破されるヒロインを
初めとする乗客たちとの関わり方もうまく付き合っていくこととなる。

うまく付き合っていくことで、主人公は死んでしまうことが決められて
しまっている乗客を「救いたい」と思い始める。しかし、あくまで
バーチャルプログラムの世界であり未来は決定されている。
このジレンマに主人公が悩み、そして解決しようとする、という
部分が前述のヒューマンドラマと呼んだ所以である。
泣けるとは保証しないが、このご時世を背景に不感症な自分でも
少々グッと来るものがあった。

ここからは、ホントにホントのネタバレです。

当然、「この話の流れから、こういう結末になるだろう」と思われたが
ラストは「ハッピーエンド」である。非常に意外なラストだった。
ただ、それをもって「うまくだまされた~」みたいなカタルシスは
それほど感じなかった。まぁ、それもありか、って印象。

話の構造が「8分間を繰り返す」ということでは、
映画の中の時間軸をまっすぐ伸びたテープとすると、
輪っかにしたテープがその途中途中にくっついてるような感じ。
時間はテープの表面を通って進むから、輪っか部分の裏面
(=憑依してる時間帯)はパラレルワールドという仕組み。
そして、ラスト。その輪っかは主人公の希望と、それに伴う
ある登場人物の行動により「メビウスの輪」になる、というオチ。
そこに、自分は大きなカタルシスは得られなかった。
ので、↑の星の数。

そのオチ(というかそこにつながる「ある状況」)。
それは確実に「ジョニーは戦場へ行った」のオマージュ。
これくらいは分かりました。

ところで、そのループ&パラレル。
個人的には、奇しくも同時期にリブート版が公開されている
「猿の惑星」の旧シリーズとのリンクを感じた。
あくまで全5作の「シリーズ」ね。
噂ではリブート版は、そのループを断ち切っちゃった様子。
(ってか、予告編ですでに明らかか(汗))
ティム・バートン版よりは評判いいみたいだけど。

[リミット] [映画]

http://limit.gaga.ne.jp/
日本では昨年単館系で公開されたスペイン映画。
イラクに来たアメリカ人のトラックドライバー・ポールは、
仕事中に襲撃を受けて気絶。気がつくと棺桶の中だった。
身の回りには接触不良の懐中電灯やジッポライター、
そして携帯電話など最小限のアイテム。棺桶自体は、息苦しさや
隙間からこぼれる砂から埋められている様子。会社の緊急用番号を
書いたメモは奪われ911(日本で言うところの119番)にかけても
米国内につながってしまう。そしてメモリにあった番号にかけてみると
犯人と思しき相手につながり法外な身代金を要求される。
知り合いにつなぎ、番号を得てFBIへ。しかし「テロとは交渉しない」
とのつれない返事。その後、国務省(日本では外務省)に連絡し
テロ対策担当とコンタクトをとるが、なかなか要領を得ない。
果たしてポールの運命やいかに・・・みたいな話。
一番の特徴は、こんな話がすべてワンシチュエーションで表現されて
いること。ワンシチュエーションといえば、たとえば「SAW」シリーズ
あたりがメジャーだが、自分が見た「1」でさえ、「部屋」の外を
多少描いていた。例えば「やっぱり猫が好き」のようなドラマなどでも
「ひとつの部屋の中だけ」というのはあるけれど、それも一定の広さや
複数の部屋(リビングとダイニングとベランダと、みたいな)があったり
家具や小道具などのアイテムがあったり、登場人物が複数人数だったり、
という「余裕」があるけど、この作品は棺の中という最小限のスペースに
既述のような最小限の小道具、そして映される登場人物は主人公のみ
(電話の話し相手は声のみ)という、究極のワンシチュエーション映画。
これで約90分、緊張と興味を持続させられていた。主人公は助かるのか
というスリルや、なぜこうなったのか、犯人は誰なのか、という
サスペンス要素など相応の緊張感がダレ場もなく最後まで続く。
これに、主人公の「不安障害で薬を飲んでる」という設定が拍車を
かける。「とにかく落ち着け」と声をかけたくなるほど、自ら状況を
悪化させている、という演出がスリル感の増幅に成功している。
まぁ、これ以上はネタばれになってしまうので書けないけど、
とにかくこのアイデアと、そのアイデアを生かしきった演出は見事。
なんでこれが単館系なの?と思う。うまいことプロモーションすれば
シネコンでかけても十分客は呼べたと思うんだけど。

そういえば「オープン・ユア・アイズ」(トム・クルーズの「バニラ・
スカイ」のリメイク元作品)や「●REC」など、気がつくと
スペイン映画が面白い。こういう奇抜で面白いアイデアの映画が
また出てきたらいいな、と思う。邦画でもこういうのできないのかな。
マンガでは結構あるのにね。

★★★★☆(とにかくこのアイデアがいい。それを生かす演出も見事。
オチも決まってた。ただ、謎解きの部分が不満だったので、少し減点。
ちょうど米国軍によるビンラディン容疑者殺害のニュースがあったけど、
そんな「報復の連鎖」をシニカルに描いた反戦映画でもあったりする。)


[リミット] コレクターズ・エディション [DVD]

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GANTZ PRFECT ANSWER & SP革命篇 [映画]

諸事情でしばらくコメントをサボっていましたが、久々に書き込みます。

現在、社命にて某「餃子の街」に引っ越していますが、
この連休に所要で帰省し、そのついでに地元の仲間と
「いつものシネコン」で2本見てきました。
では、見た順に。

まずは「GANTZ PERFECT ANSWER」。
http://gantz-movie.com/index.html
1作目を見たので、あまり期待せずに結末確認で見てきました。
その意味では「期待どおり」でした。
原作も並行して読んでます(単行本派なので連載からは少し遅れてます)が、
圧倒的に緻密なビジュアルとエログロに関しての正直すぎる表現が、
この作品の世界観の要だと思っていました。その映画化なわけですが、
テレビ局主導による制作では最終的に地上波放送が前提となると思われるので、
エログロ表現をそのままに、というわけにはいかなかろうと想像できて
いましたし、原作はすでに31巻まで出ていて、特に現在進行中の
「カタストロフィ」事件のような巨大すぎるスケールは描ききれないだろうし、
という想像で事前の期待をした(しなかった)わけですが、
過不足なくその通りでした。

ただ、そのような状況下での映画化で、しかもサブタイトルが
「GANTZ PERFECT ANSWER」なわけだから、それなりのオリジナルの
結末・「オチ」だけは用意されてるんだろう、という+方向の期待もありました。
が、その結果が「アレ」かよと突っ込みたくなるような、逃げのような
オチでした。すんごく小さくまとめてしまったようで非常に残念でした。

また、先のグロ表現につながるけど、アクションというか、格闘シーンが
グダグダ。飛んで跳ねて、ときに感情をあらわにして、と書くと
いい方向で受け止められるかもしれないけど、ワイヤーの多用により
キレのない、にゅる~んとした格闘シーンが多かった。無駄で理にかなわない
動きも多く、前後のシーンとのつながりがあるにしろ、それ自体が
引くほどベタな演出なもんだから、ますますイラついてしまう悪循環。
アクションの前提である「ガンツスーツ」の描写も、スピード系・ジャンプ系
はともかくパワー系の表現が前作に比べて激減。もう少しやりようも
あったろうに、と思う。

★★☆☆☆(スケール感とパワー系描写の不足が期待されて然るべき
カタルシスを生んでいない。極端に言えば、この結論・この映像を
見せたかったのであれば「GANTZ」を冠する必要さえなかったような。)


次、SP革命篇。
http://sp-movie.com/index.html
前作はテレビシリーズの衝撃のラストから直接的につながる続編の内容
だったが、そのテレビシリーズが「テレビドラマなのに非常に映画的で
丁寧な演出」だったのに対し、「それを実際に映画にしてみたら、
それほどよくもなかった」という印象で少々残念な印象だった。
主演のV6・岡田が「カリ」というハリウッドも御用達の格闘術と
ブルース・リーが創始したことで知られるジークンドーを師範代レベルまで
修得した上でパワフルかつスピーディーなアクションを披露し、
かつ自らアクション部分については指導・監修などのスタッフとしても
務めているという。ガンツスーツのようなギミックのない、生身の
アクションであり、かつ、敵も自分&味方も訓練された人間であるという
劇作上の設定から、見た目の動作のキレだけでなく、所作や技の選択など
理にかなった描写となっており、総合格闘技などを見慣れている客層にも
十分アピールしているし、アクションシーンでのカタルシスも十分に
得られる絵作りとなっていた。前作では、構成上、その自慢のアクションを
強調し過ぎたためか、対比となるドラマ部分とのブツ切り感が強く、
アクションはアクション、ドラマ進行はドラマ進行、というのが交互に
登場していたような印象だったが、今回はシチュエーションが限定された
空間だったせいか、アクションとドラマがシームレスに繋がって
いた印象だった。アクションシーンはすごいけど、それだけが突出してた
とか独立していたという印象はほとんどなかった。
その意味ではアクションもの・人質救出もののスリルとカタルシスを
伴った秀逸なエンターテイメントとして仕上がっていた。
このドラマのファンだったので、贔屓目もあるだろうし、実際テレビ
シリーズ未見の人にはとっつきにくい部分(井上薫(岡田)の超人的な
能力&頭痛めまい症状の背景、など)があるので、万人に勧められる
モノではないだろうが、自分ならテレビシリーズから全部見ましょう
という形ででも人には勧めたいと思う。
難点は、謎解き部分。「革命」を起こそうとするグループに関しては
主に井上と仲良し(?)の公安・田中一郎(野間口)が語り部的ポジションと
なってくるが、台詞で「○○を吐かせるのは時間がかかるから、××と
△△を引っ張ってこよう」みたいなのがあるんだが、正直そこまで
悪役グループの名前、覚えてません(汗)。名前だけでなく、そのグループ内
の人物たちの立ち位置がそれぞれに微妙で短時間でそれを理解するのは
難しい。おそらく2度・3度見て「あぁ、あのときのあの台詞は、これの指示
だったのか」とか「このことは、この人のこっちの指示でなのか」とかって
後追いで理解するという形になると思う。
公式HPの相関図(http://sp-movie.com/kakumei/chara.html)を見る前に
十分頭に叩き込んでおきましょう(まるでSPのお仕事だ(汗))。
とくに敵側(?)の主要人物2名の関係が最後の方に明らかになるんだが、
言葉で説明されていないため完全には理解できない。一緒に行った友人と
自分ではその関係について見解が異なった。そこは重要なことなので、
(自分の理解で合ってると思うけど)もう少し親切な説明が欲しかった。
んで、ラストシーン。テレビシリーズのような、続きがあるんだろうな、
と思わせるような終わり方だった。「結末」としてしっかり終わってて
欲しかったと思ったのは自分だけでしょうか。「続き」があるのなら、
それをキッチリ告知して欲しかった(ただし、現時点で「あの人」が不在の
状況では期待できないと思う。敵であれ味方であれ、あの人と主人公との
関係こそこの作品の主軸だと思うから。)。作品そのものが満足できる仕上がりに
なってたので、最後の最後にモヤモヤを残すことはなかろうと思った次第です。

★★★★☆(テレビシリーズ&2部作なので、未見の方にはそれら全てを
見ることをお勧めしたい。アクション好きの方には十分アピールすると思う。
CGが、迫力が、スケールがみたいなことは些末でアクションを中心とした
主人公たちの活躍を素直に楽しむべき作品であり、その意味では秀逸な出来。
ジャニタレドラマの映画化作品などと色メガで見る必要なし。ただし、
1コの作品として、あのラストのモヤモヤは相当不快。しっかり終わらせるか
次回作の確約が欲しかった。ので、少し減点。)

以上です。次回は未定。当地の同系列シネコンは現在の会員割引制度とシステムが
変わってしまっていて併用すると複雑そうだし、自宅から少々遠いので、
DVDで買った「リミット」あたりを、気が向いたら、ということで。

踊る3/インセプション/アリエッティ [映画]

見た順に。

まず、「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」から。
昼飯を友人と合流して食うために、早朝の回を見た。
観了後の率直な印象は、期待してたようにはハジけられなかった、
というもの。ひとつは、自分がこの作品を楽しむには歳を取り過ぎた
のかもしれない。青島も係長になり、室井も本店の上ぇ~の方の役職に
就き、真下も・・・いや、あれは別か(笑) 何になったかは、劇場で
ご確認ください。自分の今は車内のそれなりの役職に就き、まがり
なりにも部下をもつ立場となったわけで、本来であれば青島の立場に
シンパシーを感じてしかるべきところなんだろうけど、劇中では
結局、青島は青島であり続けているわけで、そんな「スーパーマン」に
シンパシーを感じられるほど現実はきれいでもかっこよくもないと
いうことを歳を重ねた自分は皮膚感覚として了解しているから、
心から楽しむことは難しい。では、これをエンターテイメントとして
楽しもうとした場合はどうか。本シリーズ独特の小ネタやリンクなど
「くすっ」とか「むふふ」とかって部分はあったものの、「がははは」
的な部分はそれほどない。ミステリー物としての要素もそれほどでも
ないし、以前と比べると、対犯人とか対組織とかいったことに対する
カタルシスもそれほど感じることはできなかった。どちらかといえば
今後のシリーズ展開に対する巧妙な予告編ではないか、という印象の
方が強かった。旧キャラ復活(篠原/内田)や新キャラ(和久/伊藤,
栗山/川野,鳥飼/小栗)などはシリーズの今後に期待したくなる
ポテンシャルはあったと思う。ただし、本作は「本編」であり青島の
物語であるため、小粒な印象がのこってしまったのは少し残念。
湾岸署も本店の現場のみなさん(SAT/爆発物処理班/SIT(木島さん!)
/交渉課の面々などなど)もオールスターキャストで、犯人側も
オールスター状態だったので、初期からのファンにはアピールしてた
と思う。自分も楽しめたし。まぁ、新城とか沖田とか、小原や工藤、
灰島なんかが出なかったのは少し残念。チョイ役でも、「潜水艦事件」
や和久さんのように会話の中とかだけでも出てくれればよかったのに。
ちなみに「今後のシリーズ展開」前提では、小栗旬の鳥飼補佐官は
期待大。個人的には川野直輝演じる強行犯係の新人・栗山君が
面白かった。うまく使うと面白い話ができそうな気がする。
(★★★☆☆:とにもかくにも、次回作に期待。)

続いて、「インセプション」。
自分も大好きな「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督の
最新作。人の心に潜り込む、というネタは夢枕獏の「サイコダイバー」
シリーズや、見てないけど「パプリカ」とか、個人的には使い古された
印象だが、やはりハリウッド大作でそれを実写映像化してしまうと
ビジュアル的にすごいことになってる。その辺りは予告編映像で
みなさんも御承知の通り。そんな前ふりの期待値を外さない本編
映像でした。技術的なことは既に十分開発されているから、金さえ
あればどんな映像でも実現できる時代になっているわけだけど、
それは逆にいえば、それこそ本作のテーマでもある監督の頭の中の
アイデアによって作品の良し悪しやスケールが決定されることと
なる。この作品のビジュアルやスケール感たるや、それはそれはもう、
ね、すごいっす。圧倒されまくりました。でも、それは全て
「夢」の中の話というのがミソ。実は一人の人の頭の中という
物理的には極めて矮小な世界。なのに無限のようで現実のようで。
とても不思議な感覚。ちょうど数日前に江戸川乱歩を紹介する本を
入手したんだけど、乱歩の好きなことが「うつし世はゆめ 夜の夢
こそまこと」なんだけど、本作も夢と現実の区別が分からなくなって
しまう展開で、演出的にもあえて観客を混乱させるようなつくりに
なっていて、多くの人は「わけわかんない」という印象を抱えて
岐路につくような、ともすれば哲学的とかって言われてしまいそうな
そんな危険をはらんだ演出になっている。ラストエーンも、「えぇ~、
どっちなんだよぉ~」ってなっちゃう。感心して帰るか、判然としない
想いを抱え気持ち悪く帰るか、そんな問題作に仕上がってる。
たぶん、一度劇場で見て、ビジュアルの迫力を堪能しつつ、
ストーリーのワケのわからなさに煙に巻かれつつ帰宅し、後日、
自宅でDVDとかでストーリーの方をゆっくり追いかける、という
のが正しい楽しみ方かもしれない。
下手すると、「イノセンス」より難解。
(★★★☆☆:1回じゃわからん。)

最後に「借りぐらしのアリエッティ」。
そもそも予定してなかったんだが、インセプションの終了時間が半端で
「反省会」(=映画を語る飲み会)までの時間を調整するために観た。
なもんで、大した期待はしてなかった。で、どうだったか。
「ジブリ」の名にたがわないクオリティだった。話としては、とある
お屋敷とその庭の中だけの話なんで、過去の作品群に比べてば極めて
狭い舞台なので、少々物足りなさを感じなくもないけど、まぁ、
主人公が小人さんだから、そんなに不満はないかも。
気になったのは、その小人さんの縮尺。なんかこう、周りのモノの
大きさと比較するしかないんだけど、「おお、こんな小ささか」と
思えたり「あれ、こんなに大きいの?」とか思っちゃったりと、なんか
そんなことが気になって落ち着かなかった。もうひとつは小人の視点で
見たときの見え方。水の表面張力の表現はしつこいくらい徹底されてた
のに、たとえば、葉っぱなんかその大きさで見たら、表面のケバケバとか
キワのギザギザ(ガキの頃、細長い葉っぱでよく手を切った記憶があり
その後、顕微鏡とかで見るとのこぎり状になってることを知った)なんか
辺りはずいぶんと手を抜いてたような気がした。その辺りは、ジブリに
してはツメが甘いかなぁ、なんて思ったりした。
ジブリと言えば、この前放送してた「となりのトトロ」の都市伝説で
実はラストのお母さんを木の上から見守る姉妹はその時点ですでに・・・
みたいのがあるけど、今回も物議を醸しそうなシーンを見つけた。
アリエッティが人間側の主人公であるショウ君の前に初めて姿を現す
シーン。ショウ君が庭の草っ原で寝ているところをアリエッティが訪ね
初めてショウがその姿をみるが、その周りには美しい「ケシの花」が。
要するにショウの幻覚であることを暗示してるんではなかろうか。
(★★★☆☆:期待してなかったが、ジブリクオリティ。でも、期待以上でもなかった。)

毎度、とっちらかった文章ですみません。
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