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オーケストラ! [映画]
http://orchestra.gaga.ne.jp/
2009年のフランス映画。ソ連時代に政府の意思に反したことで劇場の
清掃員に見をやつした天才指揮者が、あるきっかっけでパリの劇場での公演を
当時の仲間を集めて公式オーケストラと偽り演奏する、というコメディだけど
ほろっとさせる佳作。
主人公の指揮者を初めとする当時の団員がその地位を失うこととなった事件は
ソ連時代のものだが、舞台は現代。それが現在のロシアまで尾を引いている状況が
現実的なのか、またそのきっかけであるところの当時のソ連政府の対ユダヤ人政策
ってのがどんなものなのか、みたいな背景が分かってないと、なんで?って疑問も
湧いてくるが、その背景は本作ではうまく説明されているので見ていればそれが
ドラマの進行の妨げになることもない。知りたければ後から調べればいいだけなので
それほど構えなくても大丈夫。
また、クラシックというハードルも指して問題ではない。劇中のセリフを借りれば
音楽が答えを導いてくれる、ということ。チャイコフスキーがロシア人だということ
さえ知っていれば十分(笑)
自分のような無教養の鈍感人間でも本作のクライマックスであるコンサートのシーン、
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ではグッと来るものがあった。まぁ、年の
せいってのもあるんだろうか。
そんなクライマックスを見ていて思ったのは、やはり映画が総合芸術であるという
再確認。クラシックは嫌いじゃないが、フツーにこの曲を聴いただけではここまでの
感動は感じられなかっただろうと思う。そして思いはプロレスに馳せられる。
単純に総合格闘技やスポーツ格闘技だけを見ても(技術面の感動は別にして)大した
感動は得られない。そこにドラマがあるから感動が倍加するんだと思う。
それを分かっているから格闘技全盛期、TV局はその試合や選手に「煽り映像」を
付けたのである。その選手がその技で勝つことの感動がそれを持って倍加するのである。
その手法は興行的にはまったくもってプロレス的である。それを予め織り込んで
行われるプロレスの試合は人をひきつけるのである。このことをもって、自分は
プロレスやプロレスラーを卑下する風潮に断固抗議したい。
と、話はそれてしまったが、とにかく本作は佳作です。コメディ部分がどこまで
笑えるかは見る人次第だけど、クライマックスの感動だけは保証します。
蛇足。何度聴いてもこの曲、ライトスタッフのエンディングテーマに似てる、というか
ライトスタッフの方が似てるんだけど。ちなみにこれ、アカデミー「作曲」賞を
取ってます。審査員は分かっててあげたのかな?でも、アンセムとしてはこちらの
「アレンジ」の方が個人的には上がります。
http://www.youtube.com/watch?v=8Bu2wm0Z7yM
★★★★☆
(フランス映画とかロシアの話とかクラシックとか敷居が高そうな割には結構
ゆるいお話。気合を入れて見るような作品ではないので、気楽に楽しんで
最後にほろっとしてください。)
![オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD] オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]](http://images-jp.amazon.com/images/G/09/x-locale/detail/thumb-no-image.gif)
![オーケストラ! [Blu-ray] オーケストラ! [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51StBx8DsLL._SL75_.jpg)
![The Right Stuff (1983 Film) / North And South (1985 Television Mini-Series) [2 on 1] The Right Stuff (1983 Film) / North And South (1985 Television Mini-Series) [2 on 1]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41M7K4CBNTL._SL75_.jpg)
2009年のフランス映画。ソ連時代に政府の意思に反したことで劇場の
清掃員に見をやつした天才指揮者が、あるきっかっけでパリの劇場での公演を
当時の仲間を集めて公式オーケストラと偽り演奏する、というコメディだけど
ほろっとさせる佳作。
主人公の指揮者を初めとする当時の団員がその地位を失うこととなった事件は
ソ連時代のものだが、舞台は現代。それが現在のロシアまで尾を引いている状況が
現実的なのか、またそのきっかけであるところの当時のソ連政府の対ユダヤ人政策
ってのがどんなものなのか、みたいな背景が分かってないと、なんで?って疑問も
湧いてくるが、その背景は本作ではうまく説明されているので見ていればそれが
ドラマの進行の妨げになることもない。知りたければ後から調べればいいだけなので
それほど構えなくても大丈夫。
また、クラシックというハードルも指して問題ではない。劇中のセリフを借りれば
音楽が答えを導いてくれる、ということ。チャイコフスキーがロシア人だということ
さえ知っていれば十分(笑)
自分のような無教養の鈍感人間でも本作のクライマックスであるコンサートのシーン、
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ではグッと来るものがあった。まぁ、年の
せいってのもあるんだろうか。
そんなクライマックスを見ていて思ったのは、やはり映画が総合芸術であるという
再確認。クラシックは嫌いじゃないが、フツーにこの曲を聴いただけではここまでの
感動は感じられなかっただろうと思う。そして思いはプロレスに馳せられる。
単純に総合格闘技やスポーツ格闘技だけを見ても(技術面の感動は別にして)大した
感動は得られない。そこにドラマがあるから感動が倍加するんだと思う。
それを分かっているから格闘技全盛期、TV局はその試合や選手に「煽り映像」を
付けたのである。その選手がその技で勝つことの感動がそれを持って倍加するのである。
その手法は興行的にはまったくもってプロレス的である。それを予め織り込んで
行われるプロレスの試合は人をひきつけるのである。このことをもって、自分は
プロレスやプロレスラーを卑下する風潮に断固抗議したい。
と、話はそれてしまったが、とにかく本作は佳作です。コメディ部分がどこまで
笑えるかは見る人次第だけど、クライマックスの感動だけは保証します。
蛇足。何度聴いてもこの曲、ライトスタッフのエンディングテーマに似てる、というか
ライトスタッフの方が似てるんだけど。ちなみにこれ、アカデミー「作曲」賞を
取ってます。審査員は分かっててあげたのかな?でも、アンセムとしてはこちらの
「アレンジ」の方が個人的には上がります。
http://www.youtube.com/watch?v=8Bu2wm0Z7yM
★★★★☆
(フランス映画とかロシアの話とかクラシックとか敷居が高そうな割には結構
ゆるいお話。気合を入れて見るような作品ではないので、気楽に楽しんで
最後にほろっとしてください。)
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![The Right Stuff (1983 Film) / North And South (1985 Television Mini-Series) [2 on 1] The Right Stuff (1983 Film) / North And South (1985 Television Mini-Series) [2 on 1]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41M7K4CBNTL._SL75_.jpg)
ブラック・スワン [映画]
http://movies2.foxjapan.com/blackswan/
見たい見たいと思い続けていたが劇場公開時には見れずDVD購入のタイミングを
見計らっていたところ、amazonで978円(ポイント使って715円・送料無料!)と
3枚3,000円セールも意味が無い破格の衝撃プライスを見つけて購入。連休を利用して
見てみようをとっておいたのをたった今見終えた。
ミッキー・ロークを復活に導いた快作「レスラー」(自分は未見。このDVDを見ながら
amazonの在庫の最後の1枚を注文しちゃった(汗))のダーレン・アロノフスキー監督
による「サイコスリラー」もの。主演のナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞を
獲得するほどメジャー作品なので、概要説明は省略。
「サイコスリラー」(Wikipediaによる)が何を指すものなのか、正確にはよく分からない
けど、個人的に本作はあえてジャンル分けすれば「生理的ホラー」かと思った。
論理的な解説は通らないし(このシーンが主人公のこういう心理を描写している、といった
ことは言えると思うけど、ここまで「現実と幻想がシームレス」(Copyright by 宇多丸
さん)だとその正確な境目を判別するのは不可能。「心理」を通り越して「生理」と言っても
いいんじゃないだろうか。また、スリラー(ミステリー的な意味で)とは明らかに一線を画す
作りであり(だって犯人当てじゃないし)、サスペンスではあるものの極めて内的なもので
あるから、これは素直に怖がって見た(=楽しんだ)方がいいんじゃないかと思えた。
よって「生理的ホラー」。それほど間違ってないよね。
それにしても、この作品、アロノフスキー監督の演出は緻密にして巧妙である。
シームレスな現実と妄想で徐々に妄想が主流になってくるさじ加減とか、
現実/妄想のシームレスさと同時に映像の主観/客観も徐々にシームレス化していく・
この効果により観客は訳分かんなくなっていく。訳の分かんなさにより観客を不安と恐怖
へと誘っていく。そしてラストの唐突な幕の下ろし方。下手な後付の説明なんか付けるより
あのくらい潔い方があの「訳分かんなさ」を家に持ち帰ることができる。主人公の
「完璧」というセリフで締め括られる本作に対する監督の自信が伺える。
そしてアカデミー賞のナタリー・ポートマン。ダークナイトのヒース・レジャーをも
彷彿とさせるような快演/怪演だった。そして、ヒース・レジャーはあのような最期を
遂げてしまったが、ナタリーはこれをキャリアとしてしっかり踏みしめ先に進んでる。
女優って、いや、女って怖い。
★★★★☆
(R-15指定とのこと。当然である。また、それでなければ描けなかったこともきちんと
描かれている。ダークナイトはR指定のない「ファミリー映画」だったそうな。
これも潔さとか完璧を求める姿勢の表れ。結果もきちんと出していた。よって、
家族で見れない分だけ減点。でも、そのように仕上げて正解でした。すごいっす。)
![ブラック・スワン [DVD] ブラック・スワン [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41uwGtEyqtL._SL75_.jpg)
![ブラック・スワン [Blu-ray] ブラック・スワン [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51gHC9B63xL._SL75_.jpg)
![レスラー スペシャル・エディション [DVD] レスラー スペシャル・エディション [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51t3KHi7i-L._SL75_.jpg)
![レスラー スペシャル・エディション [Blu-ray] レスラー スペシャル・エディション [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51IO6wlImnL._SL75_.jpg)
![ダークナイト [DVD] ダークナイト [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/511-ItQi%2BJL._SL75_.jpg)
見たい見たいと思い続けていたが劇場公開時には見れずDVD購入のタイミングを
見計らっていたところ、amazonで978円(ポイント使って715円・送料無料!)と
3枚3,000円セールも意味が無い破格の衝撃プライスを見つけて購入。連休を利用して
見てみようをとっておいたのをたった今見終えた。
ミッキー・ロークを復活に導いた快作「レスラー」(自分は未見。このDVDを見ながら
amazonの在庫の最後の1枚を注文しちゃった(汗))のダーレン・アロノフスキー監督
による「サイコスリラー」もの。主演のナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞を
獲得するほどメジャー作品なので、概要説明は省略。
「サイコスリラー」(Wikipediaによる)が何を指すものなのか、正確にはよく分からない
けど、個人的に本作はあえてジャンル分けすれば「生理的ホラー」かと思った。
論理的な解説は通らないし(このシーンが主人公のこういう心理を描写している、といった
ことは言えると思うけど、ここまで「現実と幻想がシームレス」(Copyright by 宇多丸
さん)だとその正確な境目を判別するのは不可能。「心理」を通り越して「生理」と言っても
いいんじゃないだろうか。また、スリラー(ミステリー的な意味で)とは明らかに一線を画す
作りであり(だって犯人当てじゃないし)、サスペンスではあるものの極めて内的なもので
あるから、これは素直に怖がって見た(=楽しんだ)方がいいんじゃないかと思えた。
よって「生理的ホラー」。それほど間違ってないよね。
それにしても、この作品、アロノフスキー監督の演出は緻密にして巧妙である。
シームレスな現実と妄想で徐々に妄想が主流になってくるさじ加減とか、
現実/妄想のシームレスさと同時に映像の主観/客観も徐々にシームレス化していく・
この効果により観客は訳分かんなくなっていく。訳の分かんなさにより観客を不安と恐怖
へと誘っていく。そしてラストの唐突な幕の下ろし方。下手な後付の説明なんか付けるより
あのくらい潔い方があの「訳分かんなさ」を家に持ち帰ることができる。主人公の
「完璧」というセリフで締め括られる本作に対する監督の自信が伺える。
そしてアカデミー賞のナタリー・ポートマン。ダークナイトのヒース・レジャーをも
彷彿とさせるような快演/怪演だった。そして、ヒース・レジャーはあのような最期を
遂げてしまったが、ナタリーはこれをキャリアとしてしっかり踏みしめ先に進んでる。
女優って、いや、女って怖い。
★★★★☆
(R-15指定とのこと。当然である。また、それでなければ描けなかったこともきちんと
描かれている。ダークナイトはR指定のない「ファミリー映画」だったそうな。
これも潔さとか完璧を求める姿勢の表れ。結果もきちんと出していた。よって、
家族で見れない分だけ減点。でも、そのように仕上げて正解でした。すごいっす。)
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![レスラー スペシャル・エディション [Blu-ray] レスラー スペシャル・エディション [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51IO6wlImnL._SL75_.jpg)
![ダークナイト [DVD] ダークナイト [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/511-ItQi%2BJL._SL75_.jpg)
テルマエ・ロマエ [映画]
http://www.thermae-romae.jp
人気コミックの映画化。登場するローマ人主要キャストを主演の阿部寛を初めとする
顔の濃ゆい俳優陣を集めたことでも話題に。
率直に言ってしまえば、面白いが大雨警報の中、見に行くほどのもんでもなかった。
けしてつまらないというわけではない。実際、声を上げて笑ってしまったシーンも
少なくなかった。が、完結していないコミックの映画化とあって、「まぁ、こんな
もんだろう」と想像していた水準を超えるものではなかった。細かい笑いどころは
最近の作劇の流行か。でも面白かった。よく出来たCGによる必要にして十分な
スケール感とリアリティを兼ね備えた古代ローマの風景、それにセットや小道具、
衣装も古代ローマに特別明るいわけではない自分には不自然さは感じず、よく
できてるなぁと充分思えるものだった。というか、鑑賞上、そこがノイズになることは
なかった。現代日本は「そのまま」なので全く問題なし。キャストも「平たい顔族」を
意識したうまい配置だったと思う。上戸彩も突出も埋没もしない理想的なヒロインだった
と思う。ただ、これらは予告編を見た段階で了解済みだったこと。それ以上の驚きとか
「いい意味の裏切り」はなかった。
もう一つの難点は、説明不足。自分は幸い直前に原作コミック(現在4巻まで発売)を
読了した状態で見たので問題なく鑑賞できたが、未読の方はこれが分かるんだろうか、
と余計な心配をしてしまうようなシーンが散見された。例えば、主人公・ルシウスの
2回目のタイムスリップのきっかけとなるあの器具。古代ローマの垢すり器具だという
説明がなかったように思えたが、未読のみなさんには分かったんだろうかと心配になった。
とは言え、コミックのエッセンスをうまく抽出し、キャスト陣の好演と相まって
気楽に楽しめる秀作に仕上がっていた。そう構えずに見に行っても十分に楽しめると思う。
ただ、先にも書いた通り、「あぁ楽しかった。以上。」という作品なので、自分のような
原作にハマった方や、今、シネコンに行って何見ようかと迷い気楽に見れるコメディを
希望する方にはオススメするが、過度に期待はせずレンタルやTV放送を待ってもいいと思う。
あ、あとは筋肉好きの女性にはオススメか(笑)
★★★☆☆
(過度な期待さえ持たなければ十分に楽しめてHappyな気持ちで帰れる作品。
上戸彩の隠れ巨乳もお楽しみの一つです(※注:露出は少なめ)。)
追記
先着100万名様プレゼントのコミック特別編、残念ながら入手できなかった。
スクリーンもシネコンで1番大きなものだった。結構なヒットになってるようだ。



人気コミックの映画化。登場するローマ人主要キャストを主演の阿部寛を初めとする
顔の濃ゆい俳優陣を集めたことでも話題に。
率直に言ってしまえば、面白いが大雨警報の中、見に行くほどのもんでもなかった。
けしてつまらないというわけではない。実際、声を上げて笑ってしまったシーンも
少なくなかった。が、完結していないコミックの映画化とあって、「まぁ、こんな
もんだろう」と想像していた水準を超えるものではなかった。細かい笑いどころは
最近の作劇の流行か。でも面白かった。よく出来たCGによる必要にして十分な
スケール感とリアリティを兼ね備えた古代ローマの風景、それにセットや小道具、
衣装も古代ローマに特別明るいわけではない自分には不自然さは感じず、よく
できてるなぁと充分思えるものだった。というか、鑑賞上、そこがノイズになることは
なかった。現代日本は「そのまま」なので全く問題なし。キャストも「平たい顔族」を
意識したうまい配置だったと思う。上戸彩も突出も埋没もしない理想的なヒロインだった
と思う。ただ、これらは予告編を見た段階で了解済みだったこと。それ以上の驚きとか
「いい意味の裏切り」はなかった。
もう一つの難点は、説明不足。自分は幸い直前に原作コミック(現在4巻まで発売)を
読了した状態で見たので問題なく鑑賞できたが、未読の方はこれが分かるんだろうか、
と余計な心配をしてしまうようなシーンが散見された。例えば、主人公・ルシウスの
2回目のタイムスリップのきっかけとなるあの器具。古代ローマの垢すり器具だという
説明がなかったように思えたが、未読のみなさんには分かったんだろうかと心配になった。
とは言え、コミックのエッセンスをうまく抽出し、キャスト陣の好演と相まって
気楽に楽しめる秀作に仕上がっていた。そう構えずに見に行っても十分に楽しめると思う。
ただ、先にも書いた通り、「あぁ楽しかった。以上。」という作品なので、自分のような
原作にハマった方や、今、シネコンに行って何見ようかと迷い気楽に見れるコメディを
希望する方にはオススメするが、過度に期待はせずレンタルやTV放送を待ってもいいと思う。
あ、あとは筋肉好きの女性にはオススメか(笑)
★★★☆☆
(過度な期待さえ持たなければ十分に楽しめてHappyな気持ちで帰れる作品。
上戸彩の隠れ巨乳もお楽しみの一つです(※注:露出は少なめ)。)
追記
先着100万名様プレゼントのコミック特別編、残念ながら入手できなかった。
スクリーンもシネコンで1番大きなものだった。結構なヒットになってるようだ。



劇場版 SPEC~天~ [映画]
http://www.spec-movie.jp/index.html
転勤で実家に戻ってから初めての「いつものシネコン」。
レイトショーで見てきました。
堤幸彦監督のフィルモグラフィーは結構追っかけている方かと
自負しているが、メインはTRICKから。よって自分にとって堤イズムは、
あの感覚。商業監督に徹することで、らしさを隠すような作品も
決して少なくない。その辺りがひっきりなしに仕事の依頼が飛び込んでくる
所以だと思っている。なので、作品は選んで見るようにしてる。
で、TVドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」
シリーズから、自分の好きな方の堤作品だとアンテナが反応し追いかけてた。
そして、予想通りの堤ワールド。高まるぅ~! 本作は、シリーズ終了後、
1回のTVスペシャルを挟んでの劇場版。一見さんお断りの映画である。
これからの方は、すでにDVD/BDがが出てますので、ご覧になってからどうぞ。
タイトルのSPECとは超能力。超能力者は「スペックホルダー」と呼ばれ、
警察を初めとする国家権力と時に対立し、時に癒着し、その勢力を伸ばしつつも
その力に溺れ犯罪を犯すことで殲滅されている。もちろん作品世界でも
超能力を法で裁くことはできないため、主人公たちの属する警視庁公安部
公安第五課未詳事件特別対策係・通称「未詳」や謎の組織・公安零課により
ひとりずつ殲滅されていく、というのがTVシリーズのあらすじ。縦軸としての
最強のスペックホルダー・一 十一(にのまえ じゅういち)(縦に並べると
「王」(キング))との対決をもってその物語が閉じられるはずだったが、
謎を残してシリーズ終了。最期に劇場版制作の可能性をほのめかすカットで
終えた。そして劇場版公開の直前に、そこにつながる「翔」をTV放送、という
禁じ手のようなプロモーションを使う力の入れよう。ファンとしては、
いやがうえにも期待が高まるぅ~。
で、迎えた劇場版の観劇。良くも悪くも堤イズムの最右翼的集大成だった。
メイキングなどの前情報によれば、撮影現場のその場その場で演出(?)を
付けるという手法をつけていったそうで、また、例によっての「背景の小ネタ」群。
とにかく落ち着かない。落ち着いてストーリーを追えない。CMでも流していた
「キル・ビル?」みたいなのが絶え間なく差し込まれ続けられている。
ストーリー自体やミステリーそのものにはさして深みもないでの、正直
鑑賞にはさして差し支えないが、とにかく落ち着かないのである。
どちらかと言えばDVDで家見(一時停止や巻戻し・コマ送りなどを駆使)が
正しい見方なんだろうと思うが、堤監督にさほどの思い入れもない人は、
劇場でさらっとというか勢いで見てしまった方がいいかもしれない。
と、こそっと書いてしまったが、内容とかストーリーとかメッセージとか、
そういうのは期待しないほうがいい。正義とか絆とか地球にとっての人間の
存在意義とか、なんか思わせぶりな話も登場するが、そういうことを期待
している方は、他の作品をお勧めします。本作は堤ワールド好きのための
作品。これが公開第一週で興行1位を取ってしまうのは、ある意味
日本映画界の不健全さを物語っているのではないか、もしくは日本自体が
病んでいるのではないかと心配になってくる。まぁ、いわゆる「クール
ジャパン」なるものが一昔前は「サブカルチャー」と呼ばれ、メインストリート
に乗るものでなかったことを考えれば、さもありなんといったところか。
ということで、堤監督作品初心者(ましてや童貞)の方々にはお勧め
しません。「バトルシップ」とか「アーティスト」を見に行きましょう。
ただ、堤作品という珍味をしゃぶり尽くし酸いも甘いも噛み分けた
堤作品玄人の皆さんは見逃さないように。今からすぐにでも見に行きましょう。
★★★☆☆(本来は人を選ぶ作品。ヒットしてるのがおかしい。
とはいえ、この集客力がバジェットを確保させ、堤ワールドが進化/深化
させていくのも事実。堤ファンはお金を使いましょう。)



転勤で実家に戻ってから初めての「いつものシネコン」。
レイトショーで見てきました。
堤幸彦監督のフィルモグラフィーは結構追っかけている方かと
自負しているが、メインはTRICKから。よって自分にとって堤イズムは、
あの感覚。商業監督に徹することで、らしさを隠すような作品も
決して少なくない。その辺りがひっきりなしに仕事の依頼が飛び込んでくる
所以だと思っている。なので、作品は選んで見るようにしてる。
で、TVドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」
シリーズから、自分の好きな方の堤作品だとアンテナが反応し追いかけてた。
そして、予想通りの堤ワールド。高まるぅ~! 本作は、シリーズ終了後、
1回のTVスペシャルを挟んでの劇場版。一見さんお断りの映画である。
これからの方は、すでにDVD/BDがが出てますので、ご覧になってからどうぞ。
タイトルのSPECとは超能力。超能力者は「スペックホルダー」と呼ばれ、
警察を初めとする国家権力と時に対立し、時に癒着し、その勢力を伸ばしつつも
その力に溺れ犯罪を犯すことで殲滅されている。もちろん作品世界でも
超能力を法で裁くことはできないため、主人公たちの属する警視庁公安部
公安第五課未詳事件特別対策係・通称「未詳」や謎の組織・公安零課により
ひとりずつ殲滅されていく、というのがTVシリーズのあらすじ。縦軸としての
最強のスペックホルダー・一 十一(にのまえ じゅういち)(縦に並べると
「王」(キング))との対決をもってその物語が閉じられるはずだったが、
謎を残してシリーズ終了。最期に劇場版制作の可能性をほのめかすカットで
終えた。そして劇場版公開の直前に、そこにつながる「翔」をTV放送、という
禁じ手のようなプロモーションを使う力の入れよう。ファンとしては、
いやがうえにも期待が高まるぅ~。
で、迎えた劇場版の観劇。良くも悪くも堤イズムの最右翼的集大成だった。
メイキングなどの前情報によれば、撮影現場のその場その場で演出(?)を
付けるという手法をつけていったそうで、また、例によっての「背景の小ネタ」群。
とにかく落ち着かない。落ち着いてストーリーを追えない。CMでも流していた
「キル・ビル?」みたいなのが絶え間なく差し込まれ続けられている。
ストーリー自体やミステリーそのものにはさして深みもないでの、正直
鑑賞にはさして差し支えないが、とにかく落ち着かないのである。
どちらかと言えばDVDで家見(一時停止や巻戻し・コマ送りなどを駆使)が
正しい見方なんだろうと思うが、堤監督にさほどの思い入れもない人は、
劇場でさらっとというか勢いで見てしまった方がいいかもしれない。
と、こそっと書いてしまったが、内容とかストーリーとかメッセージとか、
そういうのは期待しないほうがいい。正義とか絆とか地球にとっての人間の
存在意義とか、なんか思わせぶりな話も登場するが、そういうことを期待
している方は、他の作品をお勧めします。本作は堤ワールド好きのための
作品。これが公開第一週で興行1位を取ってしまうのは、ある意味
日本映画界の不健全さを物語っているのではないか、もしくは日本自体が
病んでいるのではないかと心配になってくる。まぁ、いわゆる「クール
ジャパン」なるものが一昔前は「サブカルチャー」と呼ばれ、メインストリート
に乗るものでなかったことを考えれば、さもありなんといったところか。
ということで、堤監督作品初心者(ましてや童貞)の方々にはお勧め
しません。「バトルシップ」とか「アーティスト」を見に行きましょう。
ただ、堤作品という珍味をしゃぶり尽くし酸いも甘いも噛み分けた
堤作品玄人の皆さんは見逃さないように。今からすぐにでも見に行きましょう。
★★★☆☆(本来は人を選ぶ作品。ヒットしてるのがおかしい。
とはいえ、この集客力がバジェットを確保させ、堤ワールドが進化/深化
させていくのも事実。堤ファンはお金を使いましょう。)



28日後/28週後 [映画]
スラムドッグ$ミリオネアでオスカーを取ったダニー・ボイル監督による
2002年・2007年のゾンビ映画。(後者はボイル監督は製作総指揮)
テレ東・午後のロードショーでやったものを録画して見た。
前者は劇場鑑賞した。当時は「ゾンビが走る!」と話題になった。
実際、全力疾走する絵は衝撃的。内容的には、ゾンビ映画の伝統に則った
切迫した状況下での人間の汚さを描き出したもの。
冒頭の研究施設からの感染開始はパンデミックもの。
病院で主人公が目覚めると街が空っぽという状況は後の実写版
「バイオハザードⅡ」(同Ⅰのラストに同じ)に似てる(同年公開)。
後半には軍隊が登場するが伝統のSWATではないものの小隊程度(?)の
人数(10人いるかいないか)。その部隊がいたのが謎の洋館。
イギリスが舞台なので貴族の館を占領したといったところか。
これはゲーム版バイオハザード(1)。と、このように過去の
フォーマットを踏襲している。エポックなのは先述の走るゾンビと、
軍が登場するのが最後の最後なので、主人公の登場から洋館に至るまでは、
ある意味、ロードムービー的な作りになってること。ただし、旅の途中で
スーパーで大量に「買い物」するあたりは伝統か。
この作品はバッドエンド版とハッピーエンド版の2つのラストが制作され、
劇場公開時にも両方が上映されていた。いったん、バッドエンド版で流され
終了後にラスト部分だけハッピーエンド版が流された、と記憶してる。
今回の放送はハッピーエンド版だった。自分もこちらが好き。
とはいえ、走るゾンビには馴染めず、評価的には★★★☆☆
そして今回はじめて続編である28週後をセットで見る。
これの設定が斬新だった。「ゾンビが死ぬ」のである。前作でパンデミック
したのがグレートブリテン島内のみ(アイルランドの状況は不明)。
前作の後、タイトル通り28週後には「ゾンビが餓死」して一定の安全が
確保され、NATO軍(主に米軍)の管理下の元、難民が帰国し始めた、
というもの。ゾンビが死ぬのである。過去のゾンビは英名の通り
「Living Dead」であり既に死んでいるので、生前の本能・習慣で
(人間をではあるが)食べようとするが、栄養補給するわけではない。
が、本作では食事として人間を食らっているようだ。これは斬新。
また、後半では化学兵器(いわゆるガス)でゾンビが死ぬ描写があった。
やはり本作におけるゾンビは「生きている」のである。
設定・世界観は前作を継いでいるが、登場人物につながりはない。
本作はとある家族(父母と子供(姉弟))の話。この家族の崩壊と、
この家族が遺伝的に持つ「状況」に対する特殊体質を軸に話が
ダイナミックに進んでいく。洋館→街という流れはバイハザード
(ゲーム版・劇場版とも)の流れを汲んだものか。
ナパームによる街の「浄化」はゲーム版2・3、ヘリによる脱出描写は
ゲーム版1・3を踏襲しているといえる。
前述のとおり、個人的にはハッピーエンド版を好んだ前作だったが、
本作はロメロの流れを汲んだような明日の見えない感じの終わり方。
主人公が「こうなんだろうなぁ」と匂わせるが、はっきりは描かれない。
ただ、状況から想像され得る幅は狭い。これはこれで伝統的な
パンデミック系ゾンビものを踏襲していて違和感は感じない。
軍が登場することや派手な演出から、前作より分かりやすい好印象。
ただし、前作のハッピーエンドを台無しにするないようだったのが、
マイナスでプラスマイナス0で★★★☆☆
走るゾンビ・死ぬゾンビと、過去のゾンビ観を覆す斬新さと
過去作品群へのオマージュに満ちた作りは独特な印象を与えてくれる。
ゾンビもの好きにはオススメです。セットで見ましょう。
![28日後… [Blu-ray] 28日後… [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KVjdVNf0L._SL75_.jpg)
![28日後...+28週後... ブルーレイディスクBOX (初回生産限定) [Blu-ray] 28日後...+28週後... ブルーレイディスクBOX (初回生産限定) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Xh7F89tbL._SL75_.jpg)
![28日後... 特別編 [DVD] 28日後... 特別編 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Z7DZBKNQL._SL75_.jpg)
![28週後... (特別編) [DVD] 28週後... (特別編) [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YEi0fde8L._SL75_.jpg)
2002年・2007年のゾンビ映画。(後者はボイル監督は製作総指揮)
テレ東・午後のロードショーでやったものを録画して見た。
前者は劇場鑑賞した。当時は「ゾンビが走る!」と話題になった。
実際、全力疾走する絵は衝撃的。内容的には、ゾンビ映画の伝統に則った
切迫した状況下での人間の汚さを描き出したもの。
冒頭の研究施設からの感染開始はパンデミックもの。
病院で主人公が目覚めると街が空っぽという状況は後の実写版
「バイオハザードⅡ」(同Ⅰのラストに同じ)に似てる(同年公開)。
後半には軍隊が登場するが伝統のSWATではないものの小隊程度(?)の
人数(10人いるかいないか)。その部隊がいたのが謎の洋館。
イギリスが舞台なので貴族の館を占領したといったところか。
これはゲーム版バイオハザード(1)。と、このように過去の
フォーマットを踏襲している。エポックなのは先述の走るゾンビと、
軍が登場するのが最後の最後なので、主人公の登場から洋館に至るまでは、
ある意味、ロードムービー的な作りになってること。ただし、旅の途中で
スーパーで大量に「買い物」するあたりは伝統か。
この作品はバッドエンド版とハッピーエンド版の2つのラストが制作され、
劇場公開時にも両方が上映されていた。いったん、バッドエンド版で流され
終了後にラスト部分だけハッピーエンド版が流された、と記憶してる。
今回の放送はハッピーエンド版だった。自分もこちらが好き。
とはいえ、走るゾンビには馴染めず、評価的には★★★☆☆
そして今回はじめて続編である28週後をセットで見る。
これの設定が斬新だった。「ゾンビが死ぬ」のである。前作でパンデミック
したのがグレートブリテン島内のみ(アイルランドの状況は不明)。
前作の後、タイトル通り28週後には「ゾンビが餓死」して一定の安全が
確保され、NATO軍(主に米軍)の管理下の元、難民が帰国し始めた、
というもの。ゾンビが死ぬのである。過去のゾンビは英名の通り
「Living Dead」であり既に死んでいるので、生前の本能・習慣で
(人間をではあるが)食べようとするが、栄養補給するわけではない。
が、本作では食事として人間を食らっているようだ。これは斬新。
また、後半では化学兵器(いわゆるガス)でゾンビが死ぬ描写があった。
やはり本作におけるゾンビは「生きている」のである。
設定・世界観は前作を継いでいるが、登場人物につながりはない。
本作はとある家族(父母と子供(姉弟))の話。この家族の崩壊と、
この家族が遺伝的に持つ「状況」に対する特殊体質を軸に話が
ダイナミックに進んでいく。洋館→街という流れはバイハザード
(ゲーム版・劇場版とも)の流れを汲んだものか。
ナパームによる街の「浄化」はゲーム版2・3、ヘリによる脱出描写は
ゲーム版1・3を踏襲しているといえる。
前述のとおり、個人的にはハッピーエンド版を好んだ前作だったが、
本作はロメロの流れを汲んだような明日の見えない感じの終わり方。
主人公が「こうなんだろうなぁ」と匂わせるが、はっきりは描かれない。
ただ、状況から想像され得る幅は狭い。これはこれで伝統的な
パンデミック系ゾンビものを踏襲していて違和感は感じない。
軍が登場することや派手な演出から、前作より分かりやすい好印象。
ただし、前作のハッピーエンドを台無しにするないようだったのが、
マイナスでプラスマイナス0で★★★☆☆
走るゾンビ・死ぬゾンビと、過去のゾンビ観を覆す斬新さと
過去作品群へのオマージュに満ちた作りは独特な印象を与えてくれる。
ゾンビもの好きにはオススメです。セットで見ましょう。
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宇宙人ポール [映画]
http://www.paulthemovie.jp/
http://www.youtube.com/watch?v=6OsMigFy3IU
「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホット・ファズ」のサイモン・ペッグ、ニック・フロストの
コンビによるET、未知との遭遇などのグレイもの(?)オマージュのコメディ。最近、露出が
多くなった(というか自分が追いかけ始めた)町山智浩さんによる強力なバックアップに
よって劇場公開に至った奇作。
そもそも日本の映画興行において、海外のコメディ作品は相当に冷遇されている。加えて
パロディ作品となると、その嫌われぶりは目も当てられない。マーケティング的に
言わせれば、元となる作品群に精通していなければ楽しめない作品となれば動員数も
限られてしまうだろう、ということか。映画の興業システムとして、上映館の数と個々の
大きさ(座席数)によって動員数が決まり、動員数によって世間の認知度が決まり、
世間の認知度により作品の(世間的な)価値が決まってくる、という仕組みになっている。
よって日本のマーケットにおいて、パロディ系コメディ作品はDVDスルーになりやすい。
その昔スマッシュヒットとなったケンタッキー・フライド・ムービーという作品がある。
これがまさにパロディ・コメディで、おそらくこのジャンルを日本に広めた草分け的な
作品だと思う(自分がこれ以前の作品を知らないだけの可能性もありうるので、
あしからず)。これを範として後続の作品群が制作されたわけではないと思うが、
総じてこのジャンルの特徴は、痛烈な風刺と下品なギャグが多いこと、そして笑いに
徹することである。着地点として「いい話」にならないことが多い。このフォーマットを
作ったのが同作を制作したチーム「ZAZ」である。デヴィッド、ジェリーのザッカー兄弟と
ジム・エイブラハムズの3人を指す。このチームで制作された「裸の銃を持つ男」
シリーズはそこそこ有名だが個人的は「トップ・シークレット」が好みである。
事ほど左様に、このジャンルは制作チームによって作られることが効果的なようで、
冒頭に上げたペッグ・フロストコンビも上質な作品群を産み出している。ときどき名前を
お借りするライムスター・宇多丸さん曰く「スピルバーグ級のブランド」となっているそう
である。スピルバーグによる3Dアニメ「タンタンの冒険」に起用され、本作でも
スピルバーグが本人役で(声だけ)出演していることによるもの。なるほど納得である。
という長い長い前置きは書くことがないからである。本作はET、未知との遭遇などへの
オマージュに留まらず、ロードムービーの側面や友情、主人公の成長といった、
ただのコメディで終わらない周到な作品に仕上がっている。が、それでも最後まで
コメディである。主人公がクライマックスで大怪我をしたとき、お気に入りのスター・
ウォーズのTシャツを心配するという泣かしどころで笑かしにかかってくる、という
徹底ぶりである。ミステリー作品の犯人を書いてしまうことと同様、コメディ作品について
何がどう面白かったかをまだ見てない人が読むかもしれないこのような場で書くことは
無粋を通り越してルール違反である。また、パロディの元ネタの解説については
自分より詳しい方々が紹介されていると思うのでそちらを参照されたい。
http://www.tbsradio.jp/utamaru/2012/01/17_2.html
とはいえ、このままでは何も伝わらない。ひとつ言えるのは、先に挙げたスピルバーグの
2作品(超々メジャー作品なのでこれを知らない人は皆無に等しいだろう)さえ押さえて
いれば十分に楽しめる仕上がりになっているので、構えずに見ていただきたい。
少なくとも、ウェインズ・ワールドのような反則はなく、ストーリーとしてきちんと
収拾がついていて、しかも驚くべきことにほっこりするようなハッピーエンドである。
子供が楽しめるとは思えない(子連れで見に来ていた家族がいたが、あれはどう
なんだろう)が、一定の映画経験のある年齢の人なら誰でも楽しめる作品である。
★★★★☆
(最高のパロディ系コメディであることは間違いないが、元ネタをきちんと理解した上で
笑いたい、という欲求に駆られるのがこの系統の長所であり短所でもある。劇場で
仲間と見に行って大いに楽しみ、後にDVDで繰り返し見たくなるという点がマイナス。
マイナスにならないようなマイナスである。満点と同義と考えていただきたい。)
![未知との遭遇 スペシャル・エディション [Blu-ray] 未知との遭遇 スペシャル・エディション [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EwMFe0wTL._SL75_.jpg)
![E.T. 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD] E.T. 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41OAwz1ycSL._SL75_.jpg)
![ショーン・オブ・ザ・デッド [DVD] ショーン・オブ・ザ・デッド [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vdK0tPqaL._SL75_.jpg)
http://www.youtube.com/watch?v=6OsMigFy3IU
「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホット・ファズ」のサイモン・ペッグ、ニック・フロストの
コンビによるET、未知との遭遇などのグレイもの(?)オマージュのコメディ。最近、露出が
多くなった(というか自分が追いかけ始めた)町山智浩さんによる強力なバックアップに
よって劇場公開に至った奇作。
そもそも日本の映画興行において、海外のコメディ作品は相当に冷遇されている。加えて
パロディ作品となると、その嫌われぶりは目も当てられない。マーケティング的に
言わせれば、元となる作品群に精通していなければ楽しめない作品となれば動員数も
限られてしまうだろう、ということか。映画の興業システムとして、上映館の数と個々の
大きさ(座席数)によって動員数が決まり、動員数によって世間の認知度が決まり、
世間の認知度により作品の(世間的な)価値が決まってくる、という仕組みになっている。
よって日本のマーケットにおいて、パロディ系コメディ作品はDVDスルーになりやすい。
その昔スマッシュヒットとなったケンタッキー・フライド・ムービーという作品がある。
これがまさにパロディ・コメディで、おそらくこのジャンルを日本に広めた草分け的な
作品だと思う(自分がこれ以前の作品を知らないだけの可能性もありうるので、
あしからず)。これを範として後続の作品群が制作されたわけではないと思うが、
総じてこのジャンルの特徴は、痛烈な風刺と下品なギャグが多いこと、そして笑いに
徹することである。着地点として「いい話」にならないことが多い。このフォーマットを
作ったのが同作を制作したチーム「ZAZ」である。デヴィッド、ジェリーのザッカー兄弟と
ジム・エイブラハムズの3人を指す。このチームで制作された「裸の銃を持つ男」
シリーズはそこそこ有名だが個人的は「トップ・シークレット」が好みである。
事ほど左様に、このジャンルは制作チームによって作られることが効果的なようで、
冒頭に上げたペッグ・フロストコンビも上質な作品群を産み出している。ときどき名前を
お借りするライムスター・宇多丸さん曰く「スピルバーグ級のブランド」となっているそう
である。スピルバーグによる3Dアニメ「タンタンの冒険」に起用され、本作でも
スピルバーグが本人役で(声だけ)出演していることによるもの。なるほど納得である。
という長い長い前置きは書くことがないからである。本作はET、未知との遭遇などへの
オマージュに留まらず、ロードムービーの側面や友情、主人公の成長といった、
ただのコメディで終わらない周到な作品に仕上がっている。が、それでも最後まで
コメディである。主人公がクライマックスで大怪我をしたとき、お気に入りのスター・
ウォーズのTシャツを心配するという泣かしどころで笑かしにかかってくる、という
徹底ぶりである。ミステリー作品の犯人を書いてしまうことと同様、コメディ作品について
何がどう面白かったかをまだ見てない人が読むかもしれないこのような場で書くことは
無粋を通り越してルール違反である。また、パロディの元ネタの解説については
自分より詳しい方々が紹介されていると思うのでそちらを参照されたい。
http://www.tbsradio.jp/utamaru/2012/01/17_2.html
とはいえ、このままでは何も伝わらない。ひとつ言えるのは、先に挙げたスピルバーグの
2作品(超々メジャー作品なのでこれを知らない人は皆無に等しいだろう)さえ押さえて
いれば十分に楽しめる仕上がりになっているので、構えずに見ていただきたい。
少なくとも、ウェインズ・ワールドのような反則はなく、ストーリーとしてきちんと
収拾がついていて、しかも驚くべきことにほっこりするようなハッピーエンドである。
子供が楽しめるとは思えない(子連れで見に来ていた家族がいたが、あれはどう
なんだろう)が、一定の映画経験のある年齢の人なら誰でも楽しめる作品である。
★★★★☆
(最高のパロディ系コメディであることは間違いないが、元ネタをきちんと理解した上で
笑いたい、という欲求に駆られるのがこの系統の長所であり短所でもある。劇場で
仲間と見に行って大いに楽しみ、後にDVDで繰り返し見たくなるという点がマイナス。
マイナスにならないようなマイナスである。満点と同義と考えていただきたい。)
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「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」/「ピラミッド 5000年の嘘」 [映画]
今週に入り急に「ベルセルクを見に行こう!」と思い立ち行くことにしました。
いつもの近所のシネコンでやってなかったのがネックだったのですが、
やっていた少々遠くにあるシネコンに無料送迎バスがあることを知り、
木曜くらいには確定的な決意(大げさ!)になりました。金曜の雪で
揺らいだものの、雪はやむとの予報だったので重い腰を上げました。
いつものシネコンではなかったので予約せず当日のチケット購入に
なりましたが、窓口で前から気になってた「ピラミッド 5000年の嘘」という
センセーショナルなタイトルの映画がいい具合で連続して見れることを
その場で知り、「これも!」と勢いでチケット購入し、はしごにのぞみました。
見た順にベルセルクから。
http://www.berserkfilm.com
説明するまでもなく超長期連載となってる三浦健太郎先生のコミック
「ベルセルク」のアニメ化作品です。当然、単行本で36巻にわたる
作品を2時間程度に収められるわけもなく、「黄金時代篇」を三部作に
分けて制作することとなり、その第1弾です。ガッツが鷹の団に入る
辺りから話が始まります。今回はミッドランドに取り入る辺りまで。
制作はSTUDIO4℃。個人的にはアニマトリックスやバットマン・ゴッサムナイト
で有名といいたいところですが、たぶん通りがいいのはリンカーンの
オープニングでしょう。安心して見られるきれいな絵でした。
アニメ化にありがちな原作ファンが感じるキャラの違和感などもなく、
ビジュアル的には問題ありません。ただ、それが問題です。
TVブロス誌の窪岡俊之監督インタビュー記事によれば原作の三浦先生も
相当に関与されているそうなので、細かい改変はあるものの基本的には
話自体は我々原作読者が知っている「あの話」のまんまです。
安心して見られる反面、サプライズもないというジレンマ状態です。
そうなると1,800円を払って観る価値があるんだろうか、TV放送とか
パッケージ化~レンタルを待ってもいいのでは、と思ってしまいました。
ま、自分は見てしまったので、三部作は見続けようとは思っていますが。
もうひとつ、これもアニメ化にありがちな問題点ですが、ガッツの声に
違和感ありありです。「黄金時代篇」ですから、「あのガッツ」になる前の
若いころのガッツなのであえてそうしてるんだろうとは思いますが、
若いというか青いというか、声質とかしゃべり方に違和感を禁じえませんでした。
今後、「あのガッツ」も描くのであれば対比すれば自然に感じるんだと
思いますが、すでに原作で我々読者のイメージが「あのガッツ」に
シフトしてしまっている故の違和感だとは分かりつつも、最後まで
なじめませんでした。他のキャストは問題ありませんでした。ガッツだけです。
また、尺の関係で時間の経過が早く、鷹の団の中でのガッツの立ち位置が
書き込み不足に感じました。グリフィスとの関係性に重きを置きすぎでは
ないかと感じました。ガッツの「居場所」としての鷹の団の描き込みが
このままだと、やがて来る「あれ」の悲劇性が薄まってしまうのではないかと
不安を感じました。まだ「あれ」まで2作あるわけなので、「黄金時代篇II
ドルドレイ攻略」に期待することにします。
★★★☆☆
(欠点ばかり挙げたのは、それだけ作品が安定してるから。
サプライズさえ求めなければ、原作読者は安心して見れます。
あと、エヴァで知られる鷺巣詩郎さんの音楽は非常にいいです。)
えー、次は「ピラミッド 5000年の嘘」なんですが・・・
http://pyramid-movie.jp/
すみません。また寝てしまいました。
一番後ろの席を取ったのですが最上段にあたるからか、暖房が効きすぎて
頭がぼーっとして、ついうとうとと・・・ということで、内容はほとんど
分かってません(汗)
内容は日テレあたりでやりそうなピラミッドを中心とした世界中の古代遺跡
に関する現在の学会における定説に対する反論をCGや現場映像、
学者へのインタビューで説明するものです。ただし、いわゆる「トンデモ」系に
陥らないように、というスタンスでした。
視点としては非常に興味深く、定説ではこう言ってるもののほんとにそうか?
という見方は面白いのですが、ピラミッドの底辺と高さの割合が円周率の
1/2、だとか黄金比率がどうだとか、という話をナレーションで語り続ける
表現手法は非常に難解で全然頭に入ってきません。最近のTVのように
テロップなどの文字表現も含めたビジュアルで見せるような工夫が
欲しかったです。それこそ本来ならムックなどで読みたい内容ですから。
★★☆☆☆
(内容はともかく、映画としてはこんなもんです。最近のテレビはテロップや
CMをはさんだ繰り返しなどで分かりやすくし過ぎという批判もありますが、
これを見ると、あれがいかに親切なものなのかが分かります。逆に言えば
我々視聴者がそれに慣らされ理解力を低下させているのかもしれませんが。
本で読みたいと書きましたが、1,800円の本だったら買わないと思います^_^;)
いつもの近所のシネコンでやってなかったのがネックだったのですが、
やっていた少々遠くにあるシネコンに無料送迎バスがあることを知り、
木曜くらいには確定的な決意(大げさ!)になりました。金曜の雪で
揺らいだものの、雪はやむとの予報だったので重い腰を上げました。
いつものシネコンではなかったので予約せず当日のチケット購入に
なりましたが、窓口で前から気になってた「ピラミッド 5000年の嘘」という
センセーショナルなタイトルの映画がいい具合で連続して見れることを
その場で知り、「これも!」と勢いでチケット購入し、はしごにのぞみました。
見た順にベルセルクから。
http://www.berserkfilm.com
説明するまでもなく超長期連載となってる三浦健太郎先生のコミック
「ベルセルク」のアニメ化作品です。当然、単行本で36巻にわたる
作品を2時間程度に収められるわけもなく、「黄金時代篇」を三部作に
分けて制作することとなり、その第1弾です。ガッツが鷹の団に入る
辺りから話が始まります。今回はミッドランドに取り入る辺りまで。
制作はSTUDIO4℃。個人的にはアニマトリックスやバットマン・ゴッサムナイト
で有名といいたいところですが、たぶん通りがいいのはリンカーンの
オープニングでしょう。安心して見られるきれいな絵でした。
アニメ化にありがちな原作ファンが感じるキャラの違和感などもなく、
ビジュアル的には問題ありません。ただ、それが問題です。
TVブロス誌の窪岡俊之監督インタビュー記事によれば原作の三浦先生も
相当に関与されているそうなので、細かい改変はあるものの基本的には
話自体は我々原作読者が知っている「あの話」のまんまです。
安心して見られる反面、サプライズもないというジレンマ状態です。
そうなると1,800円を払って観る価値があるんだろうか、TV放送とか
パッケージ化~レンタルを待ってもいいのでは、と思ってしまいました。
ま、自分は見てしまったので、三部作は見続けようとは思っていますが。
もうひとつ、これもアニメ化にありがちな問題点ですが、ガッツの声に
違和感ありありです。「黄金時代篇」ですから、「あのガッツ」になる前の
若いころのガッツなのであえてそうしてるんだろうとは思いますが、
若いというか青いというか、声質とかしゃべり方に違和感を禁じえませんでした。
今後、「あのガッツ」も描くのであれば対比すれば自然に感じるんだと
思いますが、すでに原作で我々読者のイメージが「あのガッツ」に
シフトしてしまっている故の違和感だとは分かりつつも、最後まで
なじめませんでした。他のキャストは問題ありませんでした。ガッツだけです。
また、尺の関係で時間の経過が早く、鷹の団の中でのガッツの立ち位置が
書き込み不足に感じました。グリフィスとの関係性に重きを置きすぎでは
ないかと感じました。ガッツの「居場所」としての鷹の団の描き込みが
このままだと、やがて来る「あれ」の悲劇性が薄まってしまうのではないかと
不安を感じました。まだ「あれ」まで2作あるわけなので、「黄金時代篇II
ドルドレイ攻略」に期待することにします。
★★★☆☆
(欠点ばかり挙げたのは、それだけ作品が安定してるから。
サプライズさえ求めなければ、原作読者は安心して見れます。
あと、エヴァで知られる鷺巣詩郎さんの音楽は非常にいいです。)
えー、次は「ピラミッド 5000年の嘘」なんですが・・・
http://pyramid-movie.jp/
すみません。また寝てしまいました。
一番後ろの席を取ったのですが最上段にあたるからか、暖房が効きすぎて
頭がぼーっとして、ついうとうとと・・・ということで、内容はほとんど
分かってません(汗)
内容は日テレあたりでやりそうなピラミッドを中心とした世界中の古代遺跡
に関する現在の学会における定説に対する反論をCGや現場映像、
学者へのインタビューで説明するものです。ただし、いわゆる「トンデモ」系に
陥らないように、というスタンスでした。
視点としては非常に興味深く、定説ではこう言ってるもののほんとにそうか?
という見方は面白いのですが、ピラミッドの底辺と高さの割合が円周率の
1/2、だとか黄金比率がどうだとか、という話をナレーションで語り続ける
表現手法は非常に難解で全然頭に入ってきません。最近のTVのように
テロップなどの文字表現も含めたビジュアルで見せるような工夫が
欲しかったです。それこそ本来ならムックなどで読みたい内容ですから。
★★☆☆☆
(内容はともかく、映画としてはこんなもんです。最近のテレビはテロップや
CMをはさんだ繰り返しなどで分かりやすくし過ぎという批判もありますが、
これを見ると、あれがいかに親切なものなのかが分かります。逆に言えば
我々視聴者がそれに慣らされ理解力を低下させているのかもしれませんが。
本で読みたいと書きましたが、1,800円の本だったら買わないと思います^_^;)
海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン [映画]
見てきました。
http://www.gokai-gavan.jp/
大葉健二さんがアクションも存在感も含めてご健在な姿を拝めて満足です。
というか、タイトルの通り、この映画はゴーカイジャーの外伝的な話なので、
主役はあくまでゴーカイジャーの面々。大葉さん、というかギャバンはゲスト。
TVシリーズの方をあまり見てないため、そちらの情報が不足してたので、
そちら絡みのことはそちらに詳しい方に任せるとして、ギャバン世代目線では
大葉さん=一条寺烈の、そしてギャバンのアクションへのノスタルジーは感涙モノ。
それだけでお腹いっぱいです。蒸着→レーザーゼットビーム→レーザーブレード→
ギャバンダイナミック!明日への活力をいただきました。そして、ギャバン本編が
父探しの物語でもあったので、ギャバンが父的な立場になったストーリーも
なんかこうグッとくるものがありました。
ま、とはいえ先ほども書いた通り、ゴーカイジャー・TVシリーズの番外編なので、
ゴーカイジャーのファンのためのプログラムです。映画的に何かを語りたくなるような
要素は見当たりませんでした。映画に対する自分の見識の浅さにも起因しますが、
「予習」のために何度か見た最近のエピソードと大きく変わるものはありませんでした。
逆に言えば、TVを見ている方たちは安心して見れるでしょう。とはいえ、1時間と
少しの尺(TVの3話分程度でしょうか)を飽きさせず見続けられる構造は、非常に
よく出来ていると思います。過去、平成ゴジラなどで途中子供たちが飽きだして
騒ぎ始めるのに遭遇した経験もありますが、本作ではそのようなこともありませんでした。
子供が見に来ることを想定して興味が削がれないような構成は東映のヒーローモノを
製作し続けた経験値の賜物といえるでしょう。ゴーカイジャー自体に対する多少の
予備知識があれば、お子さんを連れてくるギャバン世代のお父さんたちにも
十分にアピールできる作品に仕上がってると思います。
★★★☆☆(一定の予備知識と特定の興味を必要としているので、こんなもんかと。)
本作とは直接関係ない話ですが、初代ライダーの藤岡弘、さん、ゴレンジャーで
アカレンジャーを演じた誠直也さん、そしてギャバンの大葉さん、と、
歴史のあるシリーズの初代の主役のみなさんは全て「大人声」。
例外はウルトラマンの黒部進さんくらいでしょうか。今は、いわゆる「お母さん層」の
受けを狙って(だと思います)今風のイケメンの若者らしい若者を配することが
ほとんどですが、子供的には「お兄さん」よりも「お兄さんとおじさんの間」くらい
(大学生ではなく若い社会人=あこがれの対象としての「大人」)の方が、
そのシリーズが長く愛されるようになる気がする、というのが私の持論です。
http://www.gokai-gavan.jp/
大葉健二さんがアクションも存在感も含めてご健在な姿を拝めて満足です。
というか、タイトルの通り、この映画はゴーカイジャーの外伝的な話なので、
主役はあくまでゴーカイジャーの面々。大葉さん、というかギャバンはゲスト。
TVシリーズの方をあまり見てないため、そちらの情報が不足してたので、
そちら絡みのことはそちらに詳しい方に任せるとして、ギャバン世代目線では
大葉さん=一条寺烈の、そしてギャバンのアクションへのノスタルジーは感涙モノ。
それだけでお腹いっぱいです。蒸着→レーザーゼットビーム→レーザーブレード→
ギャバンダイナミック!明日への活力をいただきました。そして、ギャバン本編が
父探しの物語でもあったので、ギャバンが父的な立場になったストーリーも
なんかこうグッとくるものがありました。
ま、とはいえ先ほども書いた通り、ゴーカイジャー・TVシリーズの番外編なので、
ゴーカイジャーのファンのためのプログラムです。映画的に何かを語りたくなるような
要素は見当たりませんでした。映画に対する自分の見識の浅さにも起因しますが、
「予習」のために何度か見た最近のエピソードと大きく変わるものはありませんでした。
逆に言えば、TVを見ている方たちは安心して見れるでしょう。とはいえ、1時間と
少しの尺(TVの3話分程度でしょうか)を飽きさせず見続けられる構造は、非常に
よく出来ていると思います。過去、平成ゴジラなどで途中子供たちが飽きだして
騒ぎ始めるのに遭遇した経験もありますが、本作ではそのようなこともありませんでした。
子供が見に来ることを想定して興味が削がれないような構成は東映のヒーローモノを
製作し続けた経験値の賜物といえるでしょう。ゴーカイジャー自体に対する多少の
予備知識があれば、お子さんを連れてくるギャバン世代のお父さんたちにも
十分にアピールできる作品に仕上がってると思います。
★★★☆☆(一定の予備知識と特定の興味を必要としているので、こんなもんかと。)
本作とは直接関係ない話ですが、初代ライダーの藤岡弘、さん、ゴレンジャーで
アカレンジャーを演じた誠直也さん、そしてギャバンの大葉さん、と、
歴史のあるシリーズの初代の主役のみなさんは全て「大人声」。
例外はウルトラマンの黒部進さんくらいでしょうか。今は、いわゆる「お母さん層」の
受けを狙って(だと思います)今風のイケメンの若者らしい若者を配することが
ほとんどですが、子供的には「お兄さん」よりも「お兄さんとおじさんの間」くらい
(大学生ではなく若い社会人=あこがれの対象としての「大人」)の方が、
そのシリーズが長く愛されるようになる気がする、というのが私の持論です。
キック・アス [映画]
http://www.kick-ass.jp
やっと見れた本作。この連休でHDDレコーダーの中身をほぼ空に出来たので、
DVDまで手が伸びた。ほんとは「ロサンゼルス決戦」を見るつもりだったが、
間違ってamazonの納品先を実家にしてしまったため手元にないことに
今さら気づき、これにした次第。
痛快パロディアクションムービーってところか。公開当時から見るとハイになると
評判だったが噂に違わぬ面白さだった。まぁ、一種のアメリカ青春モノに
分類できるのかもしれないが、細かい事言わずに痛快ドンパチを楽しめばいいんだと思う。
いわゆるアメコミヒーローものとも違うし、シュワちゃんやスタローンみたいな
マッチョものとも、ジャッキーやジェット・リーみたいなテクニカルアクションとも違う。
アメリカ映画の底力を見せつけられた気がした。
なんつーか、やれば出来るじゃんってこと。
映画の中で言うところの「スーパーヒーロー」、要約すれば「変装自警団」が文化として
根付いているアメリカならではの話だと思う。日本では宇宙人(もしくは一心同体となった
対怪獣・宇宙人の自衛軍隊員)とか改造人間とか人造人間とかロボットとか、とにかく
石ノ森章太郎先生の影響で異種による異種とのイデオロギーの闘い(これは佐々木守や
金城哲夫、上原正三、市川森一などにも通底する)が根付いているので、こういう発想は
生まれない。どちらかといえば、それに憧れた結果は、刑事や警官、消防士、そして
宇宙飛行士など現実の職業を目指す動機にしかなりえない。日本ではせいぜい
拍子木を打ちながら夜回りをするくらいだろう。でも、それじゃドラマにならない。
まぁ、そんなことはどうでもいい。ただただ純粋に楽しめばいい映画だと思う。
そして「モールス」でも書いたが、クロエちゃんはキュートだ。
★★★★☆
(映画の歴史においてエポックとなりうる作品だと思うが、流れを無視して単体で見れば
フツーにおもしろいフツーの映画。ただ、おすすめ度はもっと高得点でいいかも。
みんな見とけっ! フツーである星3つにクロエちゃんで+1つ星。)
追記
書き忘れたが、クロエちゃん演じる「ヒット・ガール」、自らも敵も銃で武装するゆえに
コスチュームの下には防弾チョキを着用してる。でも、クロエちゃんは敵の頭を
的確に射抜き確実に絶命させている。野暮なツッコミであるのは承知しているが、
なぜヒーロー側はヘルメットを被らないんだろうか。バットマンくらいかな。


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やっと見れた本作。この連休でHDDレコーダーの中身をほぼ空に出来たので、
DVDまで手が伸びた。ほんとは「ロサンゼルス決戦」を見るつもりだったが、
間違ってamazonの納品先を実家にしてしまったため手元にないことに
今さら気づき、これにした次第。
痛快パロディアクションムービーってところか。公開当時から見るとハイになると
評判だったが噂に違わぬ面白さだった。まぁ、一種のアメリカ青春モノに
分類できるのかもしれないが、細かい事言わずに痛快ドンパチを楽しめばいいんだと思う。
いわゆるアメコミヒーローものとも違うし、シュワちゃんやスタローンみたいな
マッチョものとも、ジャッキーやジェット・リーみたいなテクニカルアクションとも違う。
アメリカ映画の底力を見せつけられた気がした。
なんつーか、やれば出来るじゃんってこと。
映画の中で言うところの「スーパーヒーロー」、要約すれば「変装自警団」が文化として
根付いているアメリカならではの話だと思う。日本では宇宙人(もしくは一心同体となった
対怪獣・宇宙人の自衛軍隊員)とか改造人間とか人造人間とかロボットとか、とにかく
石ノ森章太郎先生の影響で異種による異種とのイデオロギーの闘い(これは佐々木守や
金城哲夫、上原正三、市川森一などにも通底する)が根付いているので、こういう発想は
生まれない。どちらかといえば、それに憧れた結果は、刑事や警官、消防士、そして
宇宙飛行士など現実の職業を目指す動機にしかなりえない。日本ではせいぜい
拍子木を打ちながら夜回りをするくらいだろう。でも、それじゃドラマにならない。
まぁ、そんなことはどうでもいい。ただただ純粋に楽しめばいい映画だと思う。
そして「モールス」でも書いたが、クロエちゃんはキュートだ。
★★★★☆
(映画の歴史においてエポックとなりうる作品だと思うが、流れを無視して単体で見れば
フツーにおもしろいフツーの映画。ただ、おすすめ度はもっと高得点でいいかも。
みんな見とけっ! フツーである星3つにクロエちゃんで+1つ星。)
追記
書き忘れたが、クロエちゃん演じる「ヒット・ガール」、自らも敵も銃で武装するゆえに
コスチュームの下には防弾チョキを着用してる。でも、クロエちゃんは敵の頭を
的確に射抜き確実に絶命させている。野暮なツッコミであるのは承知しているが、
なぜヒーロー側はヘルメットを被らないんだろうか。バットマンくらいかな。


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バベル [映画]
2006年のアカデミー賞で菊地凛子が助演女優賞にノミネートされ話題になった
あのバベルです。つい先日、深夜枠で地上波放送されたのを録画して見ました。
正月連休の最後に見るべき映画ではありませんでした。
当時はそのノミネートの話題で持ちきりで、作品自体に言及するメディアを
あまり見なかったので、どんな評価だったのよく覚えてません。
もしかすると、メディアが言及を避けたのかもしれません。
驚くほど「作者の悪意」しか感じない映画でした。
wikiによれば、聾者コミュニティに対する描き方が悪いと、聴覚障害の方や団体から
抗議を受けたようです。さもありなん、という印象です。
伊集院光・深夜の馬鹿力というTBSラジオの深夜番組に「イタゴラスイッチ」という
「連鎖する災難」をネタにして笑おう、というコーナーがあるのですが、
もちろんこれらに投稿され紹介される話は「笑える範囲」で収まっています。
おそらく(多少の言葉のチョイスを含めた脚色はあっても)実際の出来事です。
が、本作はおそらく完全にフィクションであり、作者の頭の中で作られた話です。
でも、そこに救いはありません。ハッピーエンドそのものについて、自分はさほど
こだわりもなく、バッドエンドでもいいものはいいと過去の作品紹介文でも言ってきたと
思います。「ミスト」というひとでなし映画がありますが、自分は現時点での生涯No.1の
作品だと公言してはばかりません。が、この作品は恣意的な悪意しか感じませんでした。
何を言いたいのかも分かりませんでした。世界の現実を見ろってことなのかも
しれませんが、そうだとすれば他に描き様もあったろうと思います。
とにかく登場人物を全て不幸にしようとするベクトルしか感じられず、
それが作劇としていい方向に行っていれば、それそれでよしと判断しますが、
少なくとも自分には後味が悪いというより、終始一貫、そういうものは感じませんでした。
役者陣は菊地凛子をはじめとしてみんな頑張ってます。監督の意向を
演じきっているものと思います。が、そもそも「で、何?」としか思えない作品なので
『「で、何?」感を演じきる』ことをどう評価すればいいか戸惑わずにいられません。
少し追記。
テクニカルな話を。複数のエピソードが話の展開と共に1つにつながっていく、という手法は
幾つかの作品で見られ、この作品でも用いられていますが、「話がつながっている」という
だけのことで、成功したとは思えませんでした。「めぐり合う時間たち」という名作があります。あまりこの手のに触手は伸ばさない自分ですが、たまたま劇場で見て、そのラストで
見事につながったあのカタルシスには遠く及んでいませんでいた。
つながったことにそれぞれの登場人物にとってどんな意味があったのか、
まったくもって分かりませんでした。
★★☆☆☆(意味(主旨)不明で悪意しか感じない作品。作品として評価ポイントがない。
が、役者陣、特に菊地凛子のがんばりに免じて星ひとつ乗せました。)
![スマイルBEST バベル スタンダード・エディション [DVD] スマイルBEST バベル スタンダード・エディション [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51pKWY7TQCL._SL75_.jpg)
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あのバベルです。つい先日、深夜枠で地上波放送されたのを録画して見ました。
正月連休の最後に見るべき映画ではありませんでした。
当時はそのノミネートの話題で持ちきりで、作品自体に言及するメディアを
あまり見なかったので、どんな評価だったのよく覚えてません。
もしかすると、メディアが言及を避けたのかもしれません。
驚くほど「作者の悪意」しか感じない映画でした。
wikiによれば、聾者コミュニティに対する描き方が悪いと、聴覚障害の方や団体から
抗議を受けたようです。さもありなん、という印象です。
伊集院光・深夜の馬鹿力というTBSラジオの深夜番組に「イタゴラスイッチ」という
「連鎖する災難」をネタにして笑おう、というコーナーがあるのですが、
もちろんこれらに投稿され紹介される話は「笑える範囲」で収まっています。
おそらく(多少の言葉のチョイスを含めた脚色はあっても)実際の出来事です。
が、本作はおそらく完全にフィクションであり、作者の頭の中で作られた話です。
でも、そこに救いはありません。ハッピーエンドそのものについて、自分はさほど
こだわりもなく、バッドエンドでもいいものはいいと過去の作品紹介文でも言ってきたと
思います。「ミスト」というひとでなし映画がありますが、自分は現時点での生涯No.1の
作品だと公言してはばかりません。が、この作品は恣意的な悪意しか感じませんでした。
何を言いたいのかも分かりませんでした。世界の現実を見ろってことなのかも
しれませんが、そうだとすれば他に描き様もあったろうと思います。
とにかく登場人物を全て不幸にしようとするベクトルしか感じられず、
それが作劇としていい方向に行っていれば、それそれでよしと判断しますが、
少なくとも自分には後味が悪いというより、終始一貫、そういうものは感じませんでした。
役者陣は菊地凛子をはじめとしてみんな頑張ってます。監督の意向を
演じきっているものと思います。が、そもそも「で、何?」としか思えない作品なので
『「で、何?」感を演じきる』ことをどう評価すればいいか戸惑わずにいられません。
少し追記。
テクニカルな話を。複数のエピソードが話の展開と共に1つにつながっていく、という手法は
幾つかの作品で見られ、この作品でも用いられていますが、「話がつながっている」という
だけのことで、成功したとは思えませんでした。「めぐり合う時間たち」という名作があります。あまりこの手のに触手は伸ばさない自分ですが、たまたま劇場で見て、そのラストで
見事につながったあのカタルシスには遠く及んでいませんでいた。
つながったことにそれぞれの登場人物にとってどんな意味があったのか、
まったくもって分かりませんでした。
★★☆☆☆(意味(主旨)不明で悪意しか感じない作品。作品として評価ポイントがない。
が、役者陣、特に菊地凛子のがんばりに免じて星ひとつ乗せました。)
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